こんにちは、ホワイトバードです。
先週シリコンバレーから帰ってくると、1冊の本が届いていました。AWSコミュニティ仲間の塚田さん、森田さんが執筆された 「AWSではじめるMCP実践ガイド ――基礎からAIエージェント構築まで徹底解説」ご恵贈いただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
AWSではじめるMCP実践ガイド ――基礎からAIエージェント構築まで徹底解説
https://gihyo.jp/book/2026/978-4-297-15458-5
本記事では、お礼も兼ねて本書の書評を簡単ですが記述したいと思います。
本書はMCPのことを「知る」「使う」「作る」という構成で、実際に「使う」「作る」部分にAWSの各種サービスを活用した実践的なハンズオンが用意されています。また、AWSだけにとどまらず、Claude CodeやDeepEvalといった昨今AIエージェントを開発する際に使うツールについても触れられており、MCPだけではなく、AIエージェント開発のキャッチアップとしても十分に活用することができます。
本書を読んだ個人的な感想をいくつかまとめます。
「知る」フェーズではMCPに至るまでの背景や、MCPの基礎理論について触れられています。発売日時点のMCPの最新版(2025年11月25日版)になっているので、Elicitationといった初期にはなかったプリミティブの日本語解説が充実していたり、MCPにおける認証認可について丁寧に触れられています。公式ドキュメントを読んでもなかなか理解が難しかった部分でもあるので、ここだけでも十分勉強になりました。
MCPサーバーやAIエージェントを構築する側だけではなく、使う側にも配慮されているのが本書のありがたいところです。KiroやStrands AgentsといったAWSのデベロッパー向けサービスでの利用方法も解説があり、これまでAWSのAIサービスに触れてこなかったけど、、、という方にもおすすめできます。
ハンズオンではMCPサーバーとMCPホストを一から作るところから、実際にAIエージェントをプロダクションレベルで使えるところまであります。最後のほうのハンズオンはBedrock AgentCore Gatewayを使ったMCPサーバーの管理まで踏み込んでいるのと、「こんな構成あり???」みたいなあっと驚くハンズオンもあります。
また、ハンズオンで使われている各種コードについても何をしようとしているのかの解説が非常に丁寧で、実際に構築する場合(最近はコーディングエージェントに任せるかもしれませんが)に何を組み込まないといけないのか、そしてテストや評価といった部分も組み込まれており、実際に塚田さんや森田さんがAIエージェントの開発において苦労されたノウハウが存分に組み込まれていると感じました。
ハンズオンをやる場合、問題になるのは「どの環境でやるか?」ということが良くあります。本書ではGitHub Codespacesを使うことで、ローカルの環境に影響を及ぼさないようにすること、AWSのアカウント開設の手順も丁寧に解説されているため、AWSの初心者でも手に取りやすいように配慮されています。このあたりも著者の二人をはじめ、AWSコミュニティで数多くのハンズオンを開催してきた経験値が生かされているように感じました。
塚田さん、森田さん、執筆お疲れさまでした!
本書は2/26発売ですので、出来立てほやほやです。
ぜひ書店やオンラインなどでお手に取ってみてください!