こんにちは、ホワイトバードです。
日本時間の6/18深夜(現地は6/17)、AWS Summit New York Cityが Javits Convention Center で開催されました。「いざ現地へ!」というわけにはいかなかったのですが、基調講演はライブ配信がありましたので、眠い目をこすりながら配信を見ましたので、こちらの雑感をまとめたいと思います。
AWS Summitは、AWSが各地で開催するAWSのお客様向けイベントとなります。今年は、4月のパリに始まり、9月のサンパウロまで発表されています。各国のお客様、パートナー企業、現地のAWS社員が協力しながらセッションや展示を行っていくため、通常は地域に根差したもの以外のアップデートはあまり多くありません。(もちろん、例外はあります。)日本では今年は6/25,26に幕張メッセで開催され、日本のお客様のAWS事例を中心としたイベントとなります。
しかしながら、AWS Summitの中でも例外となるイベントがAWS Summit New York Cityとなります。ニューヨークでのAWS Summitがちょうどre:Inventとの中間にあたり、ここではAWSの戦略面でのメッセージや多くの新サービスが発表されます。昨年の例でいうと、Amazon Bedrock AgentCoreや、Kiroなどが発表されました。
ということもあり、AWS Summit New York Cityの基調講演は非常に大切なメッセージが発表されることも踏まえ、ライブ配信を見ることにしました。
メインスピーカー:Dr. Swami Sivasubramanian(Vice President, Agentic AI, AWS)
ゲストスピーカー:Lauren Woods(Executive Vice President & Chief Information Officer, Southwest Airlines)
時間:11:00-12:30(現地時間)
直訳すると、「複利の勢いが、最も価値のあるアセットだ」となります。AIを使い、AIを使った結果を学習し、データや利用シーンを磨いていくことでその効果が複利のように積みあがってくる、という非常に力強いメッセージに感じます。これと似たようなワードとして、マイクロソフトのナデラ氏も「真の競争はどのモデルを選ぶかではない。組織が自ら構築したものから学べるかどうか 」だという趣旨の発言をしており、くしくもハイパースケーラーの2社が同じような発言をしていることになります。
Top announcements of the AWS Summit in New York, 2026 より引用
では、AIエージェントが複利で成長していくために必要なものはどのようなものがあるか?それがこの新しい3つのレイヤーになります。ナレッジベースを整えること、Web検索を行えるようにすること、有料コンテンツにアクセスできるようになること、の3つです。これらを自前で構築するのは簡単ではありません。Bedrock AgentCore Gatewayに接続できる3つの機能を使って、簡単に内部情報にアクセスできる仕組みを整えていることを発表しています。
そして、将来的な機能となりますが、社内データをクロールし、自動でナレッジグラフを作ってくれる"Amazon Context"を発表しています。
AIエージェントを複利で回すようにするためには、徹底的に使いまわすようにする必要があります。それが、次の4つになります。
これらの要素でAIエージェントを活用していくことで、複利で回り始める仕組みを社内で整えていく必要があります。AWSの具体的なサービスとしては、下記のようなものとなります。
また、Bedrock AgentCore Harnessといった、ノーコードでAIエージェントを作成できるような機能も新発表しています。
本イベントに関しての公式発表は、下記にまとまっておりますので是非ともご覧ください。
Top announcements of the AWS Summit in New York, 2026
AWS Summit New York 2026: New ways to make AI agents more effective at work
昨年のAWS Summit New York Cityで、「Make AWS the best place to build the world's most useful AI agents」(訳:AWSを地球上でもっとも有用なAIエージェントを作るための場所にする」)と発表しています。今回はそのビジョンをより明確に、本番利用をもっと楽に、データの入力や整理からエージェントのガバナンスまで整えてきている印象です。
フロントAI(Amazon Quick)
データ基盤(AWS Context/Amazon Bedrock Managed Knowledge Bases)
エージェント構築基盤(Amazon Bedrock Agent Core)
セキュリティ・ガバナンス(AWS Continuum)
開発&運用エージェント(Kiro/AWS Dev Ops Agent/AWS Transform)
と一通り揃ってきた印象で、これまでPoCから本番利用に至らなかった要因をより簡単に導入できる仕組みが整ってきており、AIエージェント構築元年にふさわしい発表ではないかと思います。
ネクストモードでは、こうしたAIエージェントの本番導入に向けたご相談や、ガバナンス・統制基盤についてもご支援可能ですので、是非お気軽にご相談ください!