こんにちは、 ネクストモード株式会社 のhagiです
ネクストモードではSaaSやWebへのアクセスの際にNetskopeを経由する構成を取り、通信の可視化や制御を行っています。
今回は、Netskope Advanced Analyticsの具体的な使い方について説明していきます。
概要について記載した前回の記事をご覧ください。
何から初めて良いか分からないあなたは、Netskope LibraryにプリセットされたDashbordsを使って調子を掴んでみましょう。
現時点で39個用意されていますが怯んではいけません。御社環境に必要ないDashboardも紛れているはずです。全部試着してから運用するレポートを決める必要はありません。トキメいたものから優先的に使いましょう。
使えるものをすべてViewしてみた結果、私が今回特におすすめしたいレポートはコチラです。(カッコ内は独断と偏見の一言です)
ネクストモードで有用そうなレポートが27個もあって絞れませんでした。
申し訳ございません。私は優柔不断でした。
ご利用の参考にしてください。
出力されたレポートから、洞察を得てみます。
※弊社環境の実態が垣間見えてしまうため、セキュリティ観点からモザイクがフル登場する点、ご了承ください。
まずはInsider Threat Dashboardを見てみたいと思います。このレポートは普段出ているアラームを人にフォーカスして整形されたレポートです。冒頭に見えているのはリスキーなユーザーランキングです。ダントツトップは 私 です。
※たくさん検証しているからだよ!
洞察の得方の一つとして、期間レンジを変えてみる方法があります。
先程のレポートはLast 90 Daysだったのですが、今度はLast 30 Daysに変えてみます。
1位は不動でしたが、2位以下が大きく変動しました。(見せられないので察して欲しい)
セキュリティチェックは定点で行うことが多いですが、視点を変えてみることで、見えてくるものがあります。
Intentional RiskyBehaviorを見てみます。これは潜在的に脅威活動が多いユーザーの洞察を得られます。先ほどの件数の割に私の順位が低いことから、新しい洞察を得られていることが分かります。
UEBAの対応はスポットで済まされることが多いですが、レポートを通して俯瞰してみることで、意外なユーザーが浮上してきたりします。
こちらは同レポートの別ウィジェットですが、折れ線グラフと合わせてトレンド線が表現されています。
増加傾向にあるということが、このレポートを見ない限り知る由もなかったと思います。
こちらはCoaching Policy Dashboardのウィジェットの一部です。
ユーザーがアラートを踏んだ後に、その後の行動が本人に委ねられている場合、それでも前に進むか、諦めたかの統計が出ています。
人間性が出てなかなか興味深いですが、洞察の意味では、アラートの煩わしさを解消するためのキッカケになりそうです。
こちらも先程のレポートの統計で、アラートについての「弁明エリア」統計です。
アラートを無視するけど一言申告しておきたい場合などに使います。マメに説明してくださっている方もいれば、感想を書き込んでいる方もいらっしゃいます。SaaSサンクション化の材料に使えそうです。
こちらはData Governance & Privacy Dashboardのグラフの一部です。
どの国からどの国へ、どんなアプリを使って何のアラートに引っかかってきたのか一発で可視化できています。これはサンキーチャートと呼ばれるものです。可視化の例として大変映えますね。特定国に対応したアラートを纏めたい場合などに使えそうです。
こちらはCloud Usage Summaryのグラフの一部です。
セッション数順に並べてはいるものの、Upload/Downloadアクティビティはバラバラです。物量でソートしても結果は洞察の手がかりになります。
サマリだけでなく、逆にこのくらいの粒度で統計を取ることもできます。モザイクで隠れているのは各インスタンスです。
アプリケーション毎に利用している環境を並べて可視化できる点は、管理側にとって大変ありがたいですね。
先程並べたレポートのうち、Transaction Events Investigationを使って詳細を確認してみます。
弊社で取り決めた業務外カテゴリのアラート通知のURL内訳を確認してみます。
アラートが多いと業務生産性が落ちるため、ここをみっちり精査しようと思った場合のケースです。
左ツリーのNetskope LibraryからTransaction Events Investigationを選択→ダッシュボードを検索してViewへと進みます。
これは全景です。ここから目的のアラートを見つけました。
条件を絞るには、アラーム名をクリックするだけです。
すると、ダッシュボードがその場で再描画され、該当するアラートのみの統計に早変わりします。何ということでしょう!
もっと細かく確認したい場合はExplore from hereをクリックして生生のログまで辿れます
不足している値を左側のツリーから補填して、Advanced Analyticsに特化したFilters UIから条件を入れれば、全く別のグラフを生成し直すこともできます(画像はアラートごとのURL内訳を確認してみたものです)
また、カスタムフィルター機能もありますので、コマンド詠唱したいよーって方はこちらも使えます。
まずはトライアルしてみてください!(※トライアルの実施には諸条件があります)