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【Notion】ifs関数で複数の条件分岐をまとめる【関数2.0】

はじめに


ネクストモードの南です。

先日Notionで関数2.0(Formula 2.0)がリリースされましたが、サポートする関数についても多くのアップデートがありました。
今回はその中でもifs関数について紹介していきたいと思います。

関数2.0(Formula 2.0)


今回のリリースによって関数の操作性や仕様が大きく変更されました。
これまでの関数機能と比較して、新しくなった関数ではざっくりと以下のようなことができるようになっています。

  • 数式の作成と編集がより簡単にできるようになった
  • より多くの形式のデータ出力が可能になった
  • 入力元としてより多くの種類のデータを扱うことが可能になった

詳細については以下のNotion公式の情報や先に公開した記事をご参考ください。

ifs関数



関数2.0のリリース直後からX(旧Twitter)などでも話題になっていますね。
新しく使えるようになった関数の中でも、とりわけ利用シーンが多い関数だと思います。

ifs関数ですが、Notion公式のリファレンスでは以下のように解説されています。
Excelなどでもifs関数がサポートされていますが、ほぼ同じ使い方ですね。

  • ifs(condition1, ifTrue1, condition2, ifTrue2, ..., else)
      最初のtrue条件に対応する値を返します。これは、複数のネストされたif()ステートメントの代わりとして使用できます。

最初の条件式(condition1)を満たす場合にはifTrue1を返し、満たさない場合には次の条件式(condition2)に移る・・・
という処理を繰り返します。(最終的にどの条件にも一致しない場合elseを返す。)

例えばステータスによって表示を変えたい場合には以下のような数式になります。

  • ステータスによって表示を変える
    ifs関数ステータス1
  • 結果
    ifs関数ステータス2

これまで複数の条件分岐を持たせたい場合はif関数を何重にもネストさせる必要があり、
その結果、非常に書きにくく見にくいコードになってしまうことがよくありました。

  • 点数によって表示を変える(従来のif関数)
    従来のif関数

新しくリリースされたifs関数はこの問題を解決します。
条件式と対応する値を必要な分だけ順に記載すればいいので、構文が非常に簡潔になります。
アップデートにより関数エディターで改行やインデント、コメントが使えるようになったこともあって、
すごく使いやすくなったと感じます。

  • 点数によって表示を変える(ifs関数
    ifs関数_点数

数式を記述する上での注意点ですが、ifs関数の条件式は記載した順番に評価され、一度条件がマッチすると
それ以降の条件は評価されずに無視されます。
そのため、条件式は厳しいものから順に記述をする必要があります。

  • こう書いてしまうと
    ifs関数誤ったケース1
  • すべて2番目の条件(prop("点数") < 100)に該当してしまう
    ifs関数誤ったケース2

まとめ


新しくサポートされたifs関数について紹介をさせていただきました。
これまでif関数を何重にもネストして組んでいた複雑な条件分岐を、ifs関数であれば非常に簡潔に記述することができます。
条件分岐をスムーズに組み立てることができ、数式のメンテナンスも容易になります。
他にも追加された関数はありますが、その中でもifs関数は特に有用だなと思いますので、ぜひご活用ください。

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