はじめに ネクストモードの南です。 Notionのデータベースオートメーションで特定のユーザーに通知が送信できるようになったので紹介していきます。
【Notion】オートメーションでWebhookが使えるようになりました
はじめに
ネクストモードの南です。
オートメーション機能のアップデートでWebhookアクションが使用できるようになりました!
様々なサービスやアプリケーションと連携することができる非常に有用な機能なので、さっそくレポートしていきます。
目次
Webhookアクション
データベースオートメーションとボタン(データベースボタン)でWebhookがアクションとして使用できるようになりました。
これまでNotionのオートメーションでは、Slack通知やメール送信など限られたアクションの範囲でしかワークフローを作成することができませんでした。
今回Webhookアクションが登場したことで、さまざまな外部サービスやアプリケーションとデータ連携することができるようになりました。
オートメーションのワークフローの自由度が格段に上がったと考えていただければと思います。
ZapierやMakeといった自動化プラットフォームサービス(IPaaS)を利用すれば、複雑なサービス間連携が必要なワークフローもノーコードで実装することができます。
工夫次第でいくらでも業務の効率化につなげることができる、非常に有用なアップデートだと感じます。
なお、Webhookアクションは有料プランでのみ利用可能となりますのでご留意ください。
設定方法
Webhookアクションはデータベースオートメーションまたはボタン(データベースボタン)のワークフローで設定できます。
- ワークフローの新規アクションをクリックし、Webhookを送信するをクリック
- 以下の項目を入力する
・URL:送信先のURLを入力
・カスタムヘッダーを追加:任意のキーと値を入力(任意)
・コンテンツ:送信するプロパティを選択(任意)
カスタムヘッダーはWebhook受信側で認証を設定している場合などに使用します。
コンテンツはデータベースオートメーションまたはデータベースボタンのワークフローで設定可能な項目です。
また、2024年12月4日時点ではPOSTリクエストのみに対応しています。
Webhookを使ったワークフローを作成してみる
デモ用に以下のようなワークフローを作成してみました。
- Notion DBのデータベースボタンをクリック
- WebhookアクションからZapierのURLにデータを送信
- Googleドライブにフォルダを作成(Zapierのアクション)
- 元のNotionページのURLプロパティに、作成したフォルダのURLを反映(Zapierのアクション)
データベースは案件管理に使用していて、案件のページを追加したらGoogleドライブに案件管理用のフォルダを作成する、という運用をイメージしています。
- 案件管理用のデータベース
→ フォルダ作成ボタンをクリック - Googleドライブに案件名のフォルダが作成される
- Drive URLのプロパティに作成したフォルダのURLが追加される
Notionの設定
データベースボタンを使用してワークフローを設定しています。
WebhookアクションのURLには、次の項目で設定するZapierのアプリケーションのURLを入力しています。
また、Googleドライブのフォルダ名に使用するため、案件名のプロパティをWebhookで送信するようにしています。
Zapierの設定
Zapier側のワークフローは以下です。
1つ目のトリガーにはWebhooks by Zapierを設定しています。
このトリガーを使うと、WebhookからZap(Zapierのアプリケーション)を実行することができるようになります。
(Webhooks by Zapierを使用するためにはZapierの有料プランに入る必要があります。)
Testのタブに移動すると、ZapのWebhook URLを参照することができます。
このURLをNotionのWebhookアクションに設定しています。
2つ目のアクションではGoogle Driveを選択し、アクションイベントにCreate Folderを設定しています。
Folder Nameの項目では、NotionのWebhookアクションで送付した案件名のプロパティを指定しています。
3つ目のアクションではNotionを選択し、アクションイベントにUpdate Database Itemを設定しています。
Drive URLのプロパティに、作成したフォルダのURLを追加するように設定しています。
なお、実際にWebhookを使ったワークフローを導入する際は、セキュリティ対策として受信側アプリケーションでWebhookの送信元の正当性を確認(Basic認証やトークンのチェックなど)することを推奨します。
まとめ
オートメーションの新機能のWebhookアクションについてレポートしました。
オートメーションのワークフローの自由度が格段に向上し、工夫次第でさまざまな業務を効率化することができる非常に有用なアップデートだと感じます。
以前からWebhookの実装をしてほしいという声を聞いていたので、待望のリリースだったと思います。
今後も新しい情報や役立つユースケースがあれば随時公開していきますので、ぜひご活用ください。
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