はじめに ネクストモードの南です。 Notionの新機能としてページやワークスペースのアナリティクス機能がリリースされました。 今回はページアナリティクスについてレポートしていきたいと思います。
Notionのアナリティクス機能を試してみた(ワークスペースアナリティクス編)
はじめに
ネクストモードの南です。
Notionの新機能としてページやワークスペースのアナリティクス機能がリリースされました。
今回はワークスペースアナリティクスについてレポートしていきます。
先にこちらのブログで紹介していましたが、Notionの新機能のリリースが先日アナウンスされました。
今回は新たにリリースされたアナリティクス機能のうち、「ワークスペースアナリティクス」についてレポートしていきたいと思います!
また、一緒にリリースされた「ページアナリティクス」と「データベースの一括更新」については以下の記事で紹介していますので、あわせて読んでいただけると幸いです。
ワークスペースアナリティクス
ワークスペースアナリティクスはエンタープライズプランのみで利用できる機能となっています。
以下がNotion公式のドキュメントとなるので、あわせてご確認ください。
ワークスペースアナリティクスへのアクセス
サイドバーの[設定]をクリックし、[アナリティクス]をクリックするとワークスペースアナリティクスの画面が表示されます。
ワークスペースオーナーの場合、概要、メンバー、コンテンツ、検索の4つのタブが表示されます。
ただし、アクセスレベルがワークスペースオーナーでない場合は、コンテンツタブの内容しか表示されません。
概要タブ
まずは概要タブの内容から見ていきます。
こちらでは「ユーザーエンゲージメント」と「コンテンツエンゲージメント」の2つのセクションに分かれており、以下のようなワークスペース内の情報が表示されます。
- 概要タブの表示内容
- 1. ユーザーエンゲージメント
- アクティブメンバー、アクティブゲストの数
指定期間内にページを閲覧したメンバー、ゲストの数を表示 - 最もアクティブなチームスペース、閲覧者、編集者の情報
- アクティブメンバー、アクティブゲストの数
- 2. コンテンツエンゲージメント
- ワークスペース全体の閲覧数、ユニーク閲覧、編集数
- 閲覧の多いページ
- 1. ユーザーエンゲージメント
より詳細な情報については、「メンバー」と「コンテンツ」のタブで確認することができます。
また、どちらのセクションもプルダウンメニューから表示期間を切り替えることができます。
表示期間の切り替えについては、この後紹介するタブでも共通の実装となります。
メンバータブ
メンバータブの内容です。
概要タブのユーザーエンゲージメントの詳細情報や、各メンバーの利用情報が確認できます。
- メンバータブの表示内容
- アクティブメンバー、アクティブゲスト
指定期間内にページを閲覧したメンバー、ゲストの数を表示 - アクティブメンバーの推移
指定期間内におけるアクティブメンバー数の推移をグラフで表示 - Notionメンバー一覧
各メンバーの指定期間中の以下の情報を表示
→ページ閲覧数、編集数、最後の利用、所属するチームスペース - CSVエクスポート
Notionメンバー一覧の情報はCSVファイルでエクスポートすることが可能
→[CSVにエクスポート]をクリックし対象期間を指定すると、自分のアドレス宛にCSVのダウンロード先リンクが記載されたメールが送付される
- アクティブメンバー、アクティブゲスト
- 補足
ワークスペースからアナリティクスをオプトアウトしたメンバーは、Notionメンバー一覧の[ページ閲覧数]が以下のように表示されます。
(オプトアウトの説明や操作方法についてはこちらの記事をご参考ください。)
メンバータブの情報についてですが、以下のような活用シーンが考えられます。
- ワークスペースが実際にどれくらいのメンバーに使われているのか確認する
- アクティブメンバーの推移のグラフから、Notionの利用が組織内に想定通りに広がっているのか定量的に評価する
- Notionの利用が活発なメンバーについてはNotion利用の活性化に貢献してもらうように呼びかける
- アクティブになっていないメンバーを洗い出して、利用されていないアカウントや退社後に削除されていないアカウントなどを定期チェックする
特にNotionの利用拡大を進めている組織においては、アナリティクスの情報からメンバーの利用状況の可視化やキープレイヤーを見つけたり、そこからいろいろな施策にもつなげることができると思います。ぜひ有効活用してみてください。
コンテンツタブ
コンテンツタブの内容です。
こちらでは概要タブのコンテンツエンゲージメントの詳細情報が確認できます。
- コンテンツタブの表示内容
- 合計閲覧、ユニークページ閲覧
合計閲覧:指定期間内におけるワークスペース内のページの合計閲覧回数
ユニークページ閲覧:指定期間内におけるワークスペース内のページのユニーク閲覧数(各ページを見た人の数をカウント) - ページ作成、編集
指定期間内におけるワークスペース内のページの作成数、編集数 - ページ
各ページの指定期間内における以下の情報を表示
→総閲覧数、ユニーク閲覧数、場所、オーディエンス、最終更新者、最終更新日時、作成者、作成日時
検索フィールドでページの検索をかけたり、チームスペース、作成者、作成日時でフィルタリングして表示することも可能 - CSVエクスポート
ページの情報はCSVファイルでエクスポートすることが可能
→[CSVにエクスポート]をクリックし対象期間を指定すると、自分のアドレス宛にCSVのダウンロード先リンクが記載されたメールが送付される
- 合計閲覧、ユニークページ閲覧
- 補足
ページのセクションにおいて、自分が閲覧権限を持っていないページ(参加していないチームスペースのページや、他メンバのプライベートセクションのページ)の情報は表示されません。
コンテンツタブの情報については以下のような活用シーンを考えてみました。
- 人気のあるコンテンツを見つけて、組織内でシェアする
- チームスペースでフィルタリングをして、Notionを有効活用しているチームとそうでないチームの洗い出しを行う。
メンバーにヒアリングして原因を分析したり、特定のチームに対してNotionの講習会を開くなどの施策につなげる - 最終更新日時からメンテナンスがされていないページをチェックする
- 作成者、最終更新者からNotionの利用が活発なユーザーを見つける
実際に情報を見てみると、意外なページの閲覧数が多かったり、Notionのコンテンツづくりに積極的に貢献しているメンバーが見つかったりと、新しい発見があると思います。
コンテンツタブの情報についてはワークスペースオーナーでなくてもアクセスできるので、色々なメンバーに活用してもらえると良いと思います。
検索タブ
検索タブの内容です。
こちらではメンバーがどんなワードで検索をしているのかを確認することができます。
- 検索タブの表示内容
- 検索
指定期間内にワークスペース内のユーザーが検索した回数 - ユニーク検索
指定期間内に検索したユーザーの数 - クリックスルー率
指定期間内において、クエリ結果から実際にユーザーがページを開いた回数の割合
- 検索
検索タブの情報については以下のような活用方法が考えられます。
コンテンツのつくりについての潜在的な課題が見えてくるので、ユーザビリティの向上に役立てることができると思います。
- 検索回数、ユニーク検索が多いクエリ
ワークスペース内で見つけにくいページ設計になっている可能性がある。社内ポータルの目立つ位置にリンクを張ったり、新たにページを作成するなどの対策を検討する - クリックスルー率が低いクエリ
検索結果に期待したページが出てきていない可能性がある。表記方法が複数ある場合は併記したり、表記ゆれの統一を図るなどの対策を検討する
まとめ
今回はアナリティクス機能のうち、ワークスペースアナリティクスについてレポートさせていただきました。
ワークスペースアナリティクスについてはシステム管理者向けの機能となっており、組織内のNotion利用活性化に向けて広く役立てることができるものになってると感じました。
特に、組織内でNotionを有効利用していくためには、キープレイヤーや積極的に活用しているチームの存在が大きいと考えています。
Notionの利用が活発なユーザーやチームを見つけて、協力を呼びかけたりユースケースを組織内にシェアしたりと、アナリティクスの情報からいろいろな施策につなげることができると思います。
また、検索情報からより良いコンテンツづくりにつなげたりと、アイディア次第で利用シーンはいくらでも出てくると思いますので、是非ご活用いただければと思います。
今後もNotionの情報については精力的に発信していきたいと思います。
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