こんにちは、 ネクストモード株式会社 のSaaSおじさん久住です
ネクストモードではID統合管理(IDaaS)のOktaを利用して各SaaSへのシングル・サインオンやプロビジョニングの一元管理をしています。
本記事では、直近でリリースされたエンドユーザーおよび管理者のユーザーインターフェイス(UI)のアップデートについて、何が変わり、どのようなメリットがあるのかを紹介します。
参考:ユーザーインターフェイスのアップデート - Okta Workforce Identity Cloud
今回のアップデートにより、エンドユーザーダッシュボードと管理コンソールのデザインが統一されました。
目的・背景
従来、Oktaの各画面(Dashboard, Admin Console, Workflowsなど)でUIが異なり、ユーザー体験に一貫性がないという課題がありました。
今回のアップデートにより、製品間をシームレスに移動できる、統一された操作感となりました。
主な変更点
ナビゲーションの一貫性: サイドとトップのナビゲーションバーのデザインが統一され、どの製品を利用していても迷うことなく操作できます。
背景色の変更: 全体的に落ち着いたグレーを基調とした背景色となり、視認性が向上しました。
モダンなインターフェイス: アイコンやフォントが刷新され、より洗練されたデザインになりました。
エンドユーザーダッシュボードは下記のように変更されました。
管理者権限を持っているユーザーは後述するApp Switcherが利用できます。
Adminコンソールについてもエンドユーザーダッシュボードと同様のUIとなっています。
複数のOkta製品を日常的に利用する管理者にとって、待望の新機能が「App Switcher」です。
目的・背景
これまで管理者は、エンドユーザーダッシュボード、管理コンソール、Workflowsなどを利用する際に、都度タブを切り替えたり、URLを直接開いたりする必要がありました。
App Switcherは、これらの製品へのアクセスを1か所に集約し、迅速な切り替えを実現します。
主な機能
ワンクリックアクセス: 画面上部のナビゲーションバーに配置されたApp Switcherアイコンをクリックするだけで、利用可能なOkta製品(Admin, Workflowsなど)のリストが表示されます。
動的な表示: ユーザーの役割や権限に応じて、アクセス可能なアプリケーションのみが動的に表示されるため、セキュアでパーソナライズされた体験を提供します。
App Switcherにより、複数の画面(機能)間をスムーズに行き来できるようになり、生産性が大幅に向上します。
今回のUIアップデートは、以下の日程から本番環境で利用可能になっています。
Admin Console と End-user Dashboard のUI変更
2025年7月7日 より一般提供が開始されています。
App Switcher (End-user Dashboard, Admin Console, Workflows向け)
2025年9月15日 より一般提供が開始されています。
今回リリースされたOktaの新しいUIは、単なるデザインの変更に留まらず、製品間の一貫性を高め、App Switcherという新しいツールを提供することで、エンドユーザーと管理者双方の生産性とセキュリティを向上させるための重要なアップデートです。
特に管理者は、日々の運用業務においてその効果を大きく実感できるので是非ご活用ください!