こんにちは、SaaSエンジニアのきうちです。
【Asana | 脱Excelシリーズ】もう漏れ・遅延は怖くない!Asanaの期限設定と担当者割り当てで責任を明確に
こんにちは、SaaSエンジニアのきうちです。
前回の記事では、Asanaの基本的な画面構成と、タスク作成、担当者・期限設定といった最低限必要な操作を解説しました。これで、Asanaでプロジェクト管理を始める準備が整ったはずです。
今回は、Excelでのプロジェクト管理で多くの人が経験する「誰がやるの?」「いつまでに終わるの?」といった曖昧さをなくし、タスクの抜け漏れや遅延を劇的に減らすためのAsanaの「期限設定」と「担当者割り当て」の重要性について深掘りしていきます。さらに、マイタスクや通知機能を最大限に活用したタスク管理術もご紹介します。
Excelでのタスク管理は、なぜ「曖昧」になりがちなのか?
Excelでのタスク管理では、以下のような「曖昧さ」が生まれがちです。
- 担当者が複数いる、あるいは未設定
「〇〇さんたち、よろしくね」という口頭指示や、担当者欄が空白のままのタスクはありませんか?結果として「自分だと思わなかった」「誰かがやるだろう」という無責任状態に陥りがちです。 - 期限が「なるべく早く」や「今月中」
具体的な日付がないため、締め切りへの意識が薄れ、先延ばしになりやすいです。また、人によって「なるべく早く」の解釈が異なり、認識のずれが生じます。 - 情報が分散し、見落としが発生
メール、チャット、口頭など、タスクに関する情報がバラバラになり、重要な指示や変更が見落とされ、タスクの抜け漏れや遅延につながります。
これらの曖昧さが、チーム全体の生産性を下げ、プロジェクトの遅延や失敗の大きな要因となります。
Asanaで「誰が」「いつまでに」を明確にする
Asanaでは、タスクごとに担当者と期限を明確に設定できます。これは、チームの責任感を高め、タスクの実行を確実に促す上で最も重要な機能です。
1. 担当者割り当ての重要性:責任の明確化
Excelではテキストで「担当:〇〇」と書くだけですが、Asanaではタスクにユーザーを直接割り当てることができます。
- 責任の所在が明確に
「このタスクは〇〇さんの責任だ」という認識がチーム全体で共有されます。タスクが「誰かがやる」ではなく「〇〇さんがやる」に変わることで、当事者意識が芽生えます。 - 「マイタスク」に自動反映
割り当てられたタスクは、担当者個人の「マイタスク」リストに自動的に表示されます。これにより、メンバーは自分が抱えているタスクを一覧で確認でき、抜け漏れを防ぎます。 - 負荷状況の可視化
チームリーダーは、メンバーごとのタスク割り当て状況を確認することで、誰に負荷が集中しているか、誰にまだ余裕があるかを把握し、タスクの再配分など適切なマネジメントを行えます。
2. 期限設定の重要性:遅延防止と優先順位付け
Excelで曖昧になりがちな期限も、Asanaでは具体的に設定できます。
- 目標が明確に
タスクに具体的な期日を設定することで、「この日までに終わらせる」という目標が明確になります。 - リマインダー機能
Asanaは期限が近づくと自動でリマインダーを送信してくれるため、タスクの存在を忘れにくくなります。 - 優先順位の可視化
期限が設定されたタスクは、期日が近いものから優先的に表示されるため、メンバーは「今日何をすべきか」「今週の最優先事項は何か」を迷うことなく判断できます。これにより、無駄な思考時間を削減し、効率的に作業を進められます。
マイタスクと通知機能を活用したタスク管理術
Asanaの「マイタスク」と「通知機能」は、担当者と期限を明確にしたタスク管理をさらに強力にサポートします。
1. マイタスクを「行動リスト」にする
Asanaにログインしたら、まず「マイタスク」を確認する習慣をつけましょう。ここにはあなたが担当するすべてのタスクが、期日やプロジェクトごとに整理されて表示されます。
- 今日やるべきこと
「今日」のセクションに表示されるタスクに集中します。 - 今後やること
「近日中」や「今後」のセクションで、先々のタスクを確認し、計画を立てます。 - 完了タスクのアーカイブ
タスクが完了したら、チェックボックスをクリックして完了済み(アーカイブ)にします。完了したタスクが視覚的に消えることで、達成感が得られるとともに、残りのタスクに集中できます。
2. 通知機能を「情報ハブ」にする
「受信トレイ」に表示される通知は、あなたが関わるタスクやプロジェクトに関する最新情報です。
- リアルタイムの情報把握
誰かがタスクにコメントした、担当者が変更された、添付ファイルが追加されたなど、重要な更新がリアルタイムで通知されます。 - 抜け漏れ防止
メールのように大量の通知に埋もれることなく、Asana内の重要な情報だけを受け取れます。 - 迅速な対応
通知を確認し、必要に応じてすぐにタスクにコメントを返したり、対応したりすることで、コミュニケーションのスピードが向上し、プロジェクトの滞りを防ぎます。
まとめ:Asanaで「タスクに責任を、期限に意味を」
Excelでは「言った」「言わない」「やった」「やってない」といった水掛け論になりがちですが、Asanaの担当者割り当てと期限設定を徹底することで、タスクの責任が明確になり、期日への意識が高まります。
さらに、「マイタスク」と「通知機能」を日々の業務に組み込むことで、あなたはもうタスクの抜け漏れや遅延に悩まされることはありません。チーム全体で「誰が何をいつまでにやるのか」が共有され、透明性の高いプロジェクト管理が実現します。
次回は、ガントチャートを愛用している方のために、Asanaのタイムラインとガント機能を使ったプロジェクトの全体像把握について解説します。