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気になる新機能が続々!『Make with Notion in San Francisco』基調講演レポート #notion

日本時間2024年10月25日の未明、Noitonの年次カンファレンス的な位置付けともいえるイベント『Make with Notion』が米国サンフランシスコで開催されました。こちらのイベントは一部ライブストリームでも配信されていましたので日本からも視聴可能となっています。

当エントリは視聴可能なセッションの中から基調講演セッションとなる『Keynote』の内容についてレポートします。

 

 

 

セッション概要

イベントサイト公式の アジェンダ に記載されているセッション概要は以下の通り。

セッションタイトル:Keynote(基調講演)

登壇者:
Ivan Zhao(Co-founder and CEO, Notion)

セッション概要:
Get a first look at Notion’s newest product launches and a peek into our biggest innovations coming in the new year.
(Notionの最新製品発表と、新年度の最大のイノベーションをいち早くご覧ください。)

 

セッションレポート

ここからはセッションレポートをお届けします。

はじめに

まず登場したのはNotion共同創設者及びCEOのIvan Zhao。自身の結婚報告から始まりました。

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10年前にサンフランシスコで始まったNotion、最初のプロトタイプはこんなイメージでした。先日リリースされたチャートがこの時点で構想には入っていたことがわかります。

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10年でNotionは大きく成長し、ユーザ数は1億人を突破。日本やナイジェリア、ブラジルやダブリンなど、世界各国に情熱的なコミュニティも誕生しています。

多くの点で、概念は最早私達のものではなく、あなたものなのです。考えを表明すれば、それで成功なのです。だからこそ、我々が掲げた看板には、『考える人、作る人』というキャッチフレーズが掲げられているのです。

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私達のコミュニティから、人々がどのようにNotionを自分たちのものにしているかを紹介します。

タイの僧院。

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生産量と売上高で世界一の自動車メーカー、TOYOTA。当時発明された『カンバン』と呼ばれる生産方式のおかげで、耐久性のある品質を実現してきました。そして現在、TOYOTAはNotionの顧客であり、ナレッジベースをNotionに保存し、研究チームはNotionのカンバンボードを使用してプロジェクトを管理しています。我々はカンバンの発明者にカンバンボードを提供できることを誇りに思っています!

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今日、皆さんにとっての『ソフトウェアの問題』をどのように解決すべきでしょうか。我々の洞察力は子どもの頃に大好きだったおもちゃ、レゴにあると考えています。

私達は、ほとんどのソフトウェアは同じ共通の構成要素から作られると考えています。ソフトウェアをビルディングブロックに分解し、レゴのように使いやすくして、必要なツールを構築できるようにしたらどうでしょうか?私達のエンドユーザーはドメインの専門家であることが多いため、優れたツールを作ることができます。

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ツールがカスタマイズされ、すべてが1ヶ所に接続されていると、より迅速に行動し、より適切に考え、何をするにも潜在能力を発揮できるようになります。私達はあなたの人生の仕事のための"美しいツール"を構築するお手伝いをしたいと思っています。Notionが何よりもまず、構築する人々、思いやりのある人々、組織に変化をもたらす起業家やリーダー、そして今日ご参加いただいた皆様の中にいる皆さんのようなクリエイターのためにあることを知ってもらいたいのです。

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Forms(フォーム)

ここからは登壇者が入れ替わり立ち替わりで発表する形で新機能を紹介していく流れです。

まず1つめは新しいビルディングブロックとして Forms(フォーム) がアナウンスされました。

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Formはユーザーが必要としている情報収集をより簡単に効率よく行う事ができる機能です。Formを使って集めた情報をNotion に保存すると、1 か所でフィルタリング、並べ替え、分析、およびアクションの実行をすべて実行できるようになります。また、 ユーザーからのフィードバックを収集するためのフォームを送信し、Notion データベースから直接アクションを実行するということも可能です。 

テキスト、複数選択、画像などの質問タイプをサポートしていますが、既存のデータベースにフォームを追加する場合は、データベースのプロパティに基づいて質問が自動的に提案されます。従業員がどのオフィスで働いているかという質問を追加しましょう。すべてのオプションがそのプロパティから事前に入力されていることがわかります。

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最後のメモの質問については、ここで役立つ説明を追加し、より長い回答のサポートを提供することができます。

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Formはウェブに一般公開して、世界中の誰でも提出できるようにすることも可能です。

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取り込んだデータはNotionのチャート機能で可視化が可能です。

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フォーム機能については既にNotionドキュメントが展開されています。詳細についてはこちらをご参照ください。

 

 

 

 

 

Layouts(レイアウト)

レイアウトを使用すると、Notion でのカスタマイズを新たなレベルに引き上げることができます。

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こちらの機能も既にドキュメントが展開されています。

 

 

 

 

 

 

これまでの機能でも様々なレイアウト調整が可能でしたが、 写真をもう少し詳細に表示できるようにするなど、変更したい点がいくつかあります。今回紹介するレイアウト機能はページレイアウトを希望どおりにカスタマイズできるものであり、ユースケースに合わせてレイアウトを変換出来るようになります。


データベース内のページを別のデータベース内のページとは異なる外観にしたり、レイアウトによってデータベースページを整理して操作しやすい状態に保つようにしたり、チームの重要事項に合わせて、特定のプロパティを見つけやすいように表示し、ほかのプロパティは非表示にしておくなどのカスタマイズが可能です。

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レイアウト機能紹介の流れで、カスタム絵文字をアップロードしてワークスペース内の全員と共有することが非常に簡単になったというアナウンスも為されていました。基調講演セッションで一番の歓声が挙がっていたような気がしますw

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ちなみにフォームとレイアウトの機能については今から無料で誰でも利用可能です!

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Automation(オートメーション)

Notionワークフローにおける自動化対応が更に便利になりました。今回の発表では『Gmail対応』と『Formula(数式)』がアナウンスされています。

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これらの機能を使って自動化出来るものの例がいくつか紹介されていました。
  • プロジェクトがレビューの準備完了とマークされたらすぐにフォローアップのメールを送信して、できるだけ早く確認してもらう
  • より詳細なアクションや自動化を実行したい場合は、数式を使用して、プロジェクトと目標の追跡のすべての部分を最新の状態に保つ
  • プロジェクトのステータスが遅延に変わった場合、関連する目標も更新し、リスクありとしてマークする
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Notion AI

数週間前にリリースされたNotion AIについても幾つかのアップデートがアナウンスされています。Notion AIはオールインワンツールとして構築され、既に多くの機能が存在します。

Slack や Google Drive などの接続されたアプリを検索出来るようになりました。 ここにGitHubJira も近々登場する予定です。 今後もアプリを追加していく予定ですので、どのアプリで検索したいかお知らせください。
 
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また、Notion AI は添付ファイルを分析できるようになりました。
 
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我々は 自動化とAI、両方の分野に引き続き投資していきます。自動化については Zapier などのパートナーとのカスタム Web リクエストがまもなくサポートされる予定です。

 

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Notion Template(テンプレートがMarketplaceとして使えるように)

テンプレート機能は形を変えて、進化する形で『マーケットプレイス』として生まれ変わります。
 
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 テンプレートの仕組みは非常に多くのユーザーに利用されており、クリエイターにとってはビジネスの大きなチャンスとなっていました。実際にNotionテンプレートで稼いでいるクリエイターも多数存在します。一方でギャラリーには、ビジネスを実際に運営するために必要なものがいくつか欠けていました。そのため、多くのクリエイターは Etsy などの他のプラットフォームに頼らざるを得ませんでした。
 
今回の『マーケットプレイス』はそういった部分の課題をクリアするものとなっています。 マーケットプレイスでは、テンプレートを共有したり、収益を得たり、副業を始めたり、フルタイムのビジネスを運営したりするのに役立つ、まったく新しいツールセットが提供されます。 
 
 
テンプレート作成者は、Notion を通じて信頼できる支払いを直接収集できるようになり、顧客から電子メール アドレスを収集して、関係の構築と形成を容易に行うことができます。
 
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顧客はテンプレートに評価やレビューを残すことができます。
 
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Marketplace を使用すると、テンプレートの不正な再配布を防ぐことができます。
 
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公正な返金ポリシーも実施しています。誰でも 2 週間以内に返金を受けることができますが、現在のテンプレートとは異なり、返金後はワークスペースから削除されます。この体験は、関係者全員にとってより公平なものになると考えています。
 
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 マーケットプレイス 100 か国以上で利用可能で、今日から販売を申し込むことができます。マーケットプレイスでは誰でもクリエイターになれます。皆さんがどんな作品を創り出すのか、楽しみにしています。
 
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Notion Offline対応

Notionでは現在『オフラインモード対応』に取り組んでいるとのことです。これは嬉しいニュースですね!

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実際どういう仕組みなのかはわかりませんが、 対応するためのデータモデルが非常に独特なために構築には時間が掛かる模様。アルファ版プログラムも利用出来そうな流れなので続報を待ちたいところです。

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Notion Mail

基調講演最後の機能リリース情報、というか最新のプロダクト情報は『Notion Mail』でした!
 
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受信トレイがデータベースのように機能し、各フローのグループ、プロパティ、レイアウトをカスタマイズできるとしたらどうでしょうか。そして、メールを書くのが、Notion ページを書くのと同じくらい面倒な作業ではなく、おなじみのブロックをすべて使って美しいメールを作成できるとしたらどうでしょうか。また、Notion カレンダーに接続し、書き込んだ内容を考慮して会うのに最適な時間を提案するスケジュール ボタンなどの新しいブロックを使用します。
 
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Notion AI がメールの作成を支援するだけでなく、最長のメールスレッドでの面倒なやり取りから解放してくれるとしたらどうでしょうか。そして、最も意味のあることは、Notion AI があなたの受信トレイを管理し、整理できたらどうなるか、ということです。そのため、今後は電子メールを手動でトリアージしたりラベル付けしたりする必要はなくなります。
 
 
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また、オンラインで視聴している方全員のために順番待ちリストも開設しています。
 
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まとめ

というわけで、『Make with Notion in San Francisco』基調講演セッションの内容ご紹介でした。

今回発表された内容はどれも興味深いものであり、早速使ってみたい!と思わせるものがズラリ並んでいた感じですね。使えるものは今のタイミングで申請してどんどんお試しで使ってみて、色々フィードバック出来ればとも思います。また、この内容を受けて日本国内でも来月2024年11月07日(木)に東京大手町三井ホールにて『Make with Notion Showcase Tokyo』が開催されます。こちらも楽しみですね。