【Notion】トグルを使う際のポイントを考える【検索性】

はじめに

ネクストモードの南です。

先日Notionのトグルを使う際のポイントを整理する機会がありましたので、本エントリでご紹介します。
多少私見も含まれますが、一例としてご参考いただけると幸いです。

【補足】経緯について

今回紹介するトグルを使う際のポイントですが、グループ会社のクラスメソッド、アノテーション、ネクストモードの3社で開催しているNotion交流会での議論がきっかけとなり整理をした、という経緯がありました。

コンテンツの検索性の改善を主なテーマにしたのですが、利用者から「トグルの内容が検索に引っかからなくて不便」という意見がいくつか寄せられました。
そこで、実際の挙動の確認や使い方の方針を整理し、最終的に今回紹介する内容を共有しています。

交流会での模様はクラスメソッドのしんやさんから以下の記事で紹介させていただいていますので、ご興味のある方はこちらも是非ご覧ください。
コンテンツの改善についての実践的な良い事例だと考えています。

トグルの検索に対する挙動ついて

補足に記載した、「トグルの内容が検索に引っかからない」という件の検証結果についてまとめます。

Notionでコンテンツを検索するといった場合、大きく2つのパターンがあります。
（データベース検索は用途が限定的なので今回は外しています。）

1つはNotionのワークスペース検索の機能です。
サイドバーにある「検索」（またはCmd/Ctrl + PかCmd/Ctrl + K）から使用できるもので、ワークスペース内のコンテンツに対して全文検索をかけることができます。

もう1つは純粋なNotionの機能ではないですが、Cmd/Ctrl + Fの検索を使うケースです。
こちらは一般にブラウザの機能として実装されているページ内の検索機能となりますが、アプリ版のNotionでも使用することができます。

• アプリ版のNotionだとこんな感じ（挙動はブラウザのものとほぼ同じ）
  

この2つの検索方法ですが、トグル内のテキストデータに対する検索結果が異なります。
先にまとめると、以下の表のようになります。

参考までに実際の挙動結果も記載します。
Notionのワークスペース検索では、トグル内のテキストもしっかりヒットします。
トグルを閉じた状態でも結果は変わりません。

• ワークスペース検索ではちゃんとヒットする
  

一方、Cmd/Ctrl + F 検索についてです。
結果はなんとなく想像できると思いますが、こちらはトグルが閉じている状態だと、トグルの中身のテキストはヒットしません。

• トグルを開いていればヒットする
  
• トグルを閉じているとヒットしない
  

トグルを使う際のポイント

確認結果を踏まえて、以下のようにトグルを使う際の方針をまとめました。

• トグル内にテキストを入れる場合、キーワードはトグルの見出しに記載するようにする
  （トグルを閉じていてもCmd/Ctrl + F 検索でヒットすることができる）
  トグルの中にだけキーワードを入れたり、肝となる内容を入れることは極力避ける
• テキストの分量が多いコンテンツについては、トグルに収めるのではなくサブページにすることを検討する
• テキストがメインではないコンテンツ（画像など）を格納する場合はトグルが向いている

ここからは補足ですが、利用者から寄せられた「トグルの内容が検索に引っかからない」という指摘は、おそらくCmd/Ctrl + F検索を指しているのだろうと考察しています。

「ワークスペース検索ではちゃんとヒットするんでそちらを使ってね」という言い方もできると思いますが、Cmd/Ctrl + F 検索の方がレスポンスが早いので、ページ内検索の際はCmd/Ctrl + F 検索を使う、という利用者も多いと思います。
そのため利用者目線で考えると、ワークスペース検索とCmd/Ctrl + F 検索のどちらを使ってもヒットできるようにする、という方針でコンテンツ設計ができると親切だと思い、上記のような方針にしました。

今回紹介した方針もあくまで一例で、正解といったものはないと思います。
組織内の利用方針や用途に合わせてご参考ください。

まとめ

Notionのトグルを使う際のポイントを紹介させていただきました。

Notionはコンテンツを作成して終わりというわけではなく、利用者の利便性などを考慮して継続的にコンテンツを改善していく必要があります。
今回ご紹介した内容も細かい話ではありますが、利用者目線に立ったコンテンツ設計の一例としてご参考いただけると幸いです。

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