当エントリは『ネクストモード フルリモート業務を実現するSaaS活用&カルチャー Advent Calendar 2024』1日目のエントリです。
フルリモートを支えるネクストモードの電話システム
当エントリは『ネクストモード フルリモート業務を実現するSaaS活用&カルチャー Advent Calendar 2024』4日目のエントリです。
こんにちは、ネクストモード株式会社の奥野です。
ネクストモード株式会社では、設立時より基本的に全員フルリモートで働いています。
就業場所に関しての制限は特に設けてはおらず、ワーケーションや自宅以外からの業務も推奨しています。
働き方は『自由に楽しく効率よく』。社員一人ひとりが自分にマッチした働き方を見つけることができます。
今回のアドベントカレンダー企画では、そんなネクストモードの働き方=フルリモート業務を実現するためにSaaSをどのように活用しているか、
また働き方のベースとなっている『ネクストモードのカルチャー』をどのように絡めて日々業務を遂行しているかについて
メンバー個々のユースケースや実践例、想いなどを様々な切り口でご紹介します。
はじめに
くどいようですが、ネクストモードにはオフィスが無く、全社員はフルリモートで働いています。
そのため、固定電話は無く、契約などで使用する代表の電話番号をクラウド上に保持しております。
こちらの電話なのですが、着信専用となっており、用件は留守番電話に録音していただければ、内容を確認し折り返すようにしています。
今回、その電話の仕組みを少しご紹介したいと思います。
※今回はコードや詳しい設定方法については記載していません。
概要
全体の構成はこちらの図のようになっています。
メインでAWSの電話サービスとなる Amazon Connect を利用しています。
その他、AWSのサービス(Kinesis、Transcribe)を利用し留守番電話と、文字起しを実装しています。
電話帳はネクストモードが取り扱っているNotionで作成し、録音の内容は、Slackを通じて社内に共有しています。
それでは、どのような仕組みなのか、機能毎にもう少し説明したいと思います。
発信者番号の通知
まず最初に電話がかかってきたら、Amazon Connectで着信し、Lambdaを実行します。
Lambdaでは、Notionに作成した電話帳(データベース)から発信者の番号を検索し、名前を取得します。
名前が取得できたら、電話番号と名前をSlackに通知します。
Notionの電話帳には、番号と名前が記載されています。
APIを使用し、電話番号を検索して、名前を取得しています。
Slackへは、Webhookを利用し、Notionで取得した名前と番号を、専用のチャンネルに通知しています。
留守番電話の録音
次にアナウンスにそって、用件を録音します。Amazon Connectのストリーミングの機能を使い、Kinesis Video Streamsに保存します。
録音データのエンコード
録音が終わったら、Lambdaを起動し、Kinesis Video Streamsから音声データを取得し、S3バケットに格納します。Kinesis Video Streamsに格納されているデータは、Matroska(MKV)形式なので、音声データを業務PCで再生できるように、WAV形式にエンコードします。
エンコードが終わったらS3バケットに格納します。
録音データの文字起こし&通知
音声データがS3バケットに格納されたら、Transcribeを使用し、音声データをテキストに変換します。変換したテキスト情報をSlackに通知します。
Slackへは、文字起こししたテキストと、S3バケットに格納したWAVファイルへアクセスできるように、対象オブジェクトのURLを一緒に通知しています。
まとめ
以上が、ネクストモードの電話の仕組みとなります。
ご紹介した仕組みでは、Lambdaを利用しています。私はプログラミングは苦手で、少し敷居が高いかなと思いましたが、今回は、Notion AIに教えてもらいながら、二人三脚で実装しました。
最後に少し、Notion AIのご紹介です。
最近、AIを利用することも多くなってきているかと思います。
それに伴い、情報漏洩のリスクも高まってきている印象です。
Notion AIでは、ユーザーデータはAIモデルの学習には使用されないため、ワークスペース外に情報が漏洩することがなく安心して利用できます。
そんなNotion AIを利用してみませんか?
明日5日目は南さんによるエントリとなります。お楽しみに!