はじめに こんにちは、ネクストモードの鮎澤です。 今回はNotionのCSVインポート機能のアップデートについてご紹介します。
【Notion】Notionデータベースで行単位の権限設定ができるようになりました!
はじめに
こんにちは、ネクストモードの鮎澤です。
昨日(日本時間だと9月19日2時30分)にサンフランシスコで開かれたMake With NotionでNotion 3.0のローンチが発表されました。
Notion 3.0ではNotion AIの大幅な機能アップデートに加え、データベースの行レベルでアクセス制御ができるようになったなど、盛りだくさんでした。
本ブログでは多くのユーザーが待ち望んでいたであろうデータベースの行レベルでアクセス制御についてご紹介していきます。データベースのアクセス周りの設計で悩んでいる方がいらっしゃればぜひご一読ください。
データベースの行レベルでのアクセス制御について
データベースの行レベルでのアクセス制御について解説していきます。
この機能はビジネスプランおよびエンタープライズプランで利用ができます。
設定できる場所ですが、データベースをフルページで開いていただき、「共有」をクリックします。共有のタブに「ページレベルのアクセス」という項目が追加されており、ここでルールを設定することで行単位のアクセス制御ができます。
「新しいルールを追加」をクリックすると、人物を表すプロパティとそのプロパティで選択されたユーザーに対して、特定のページへのアクセス権限を付与することができます。
人物を表すプロパティではデフォルトで「作成者」のみ選択できますが、データベースでユーザープロパティを追加することで、任意のユーザーも選択することができるようになります。「作成者」とユーザープロパティで付与できる権限が異なっており、「作成者」の権限は下図となります。
ユーザープロパティでは下記の権限から選択することができます。
権限について補足すると、権限が強い方が優先されます。文字だとなかなか伝えづらいので、Aさんがアクセスした場合の各アクセス権限とその結果について下記表をご参考ください。運用面では特定のユーザーが特定のページの本文やプロパティの値を変更するパターンが多いと思います。その場合はデータベースのフルページに特定のユーザーを読み取り権限で追加し、データベースの行レベルを編集権限にすることで実現できます。
Aさんのページの権限 | Aさんのデータベースの行レベルの権限 | ユーザープロパティ | 結果 |
---|---|---|---|
フルアクセス | 編集 | Aさん | 編集・コメント・読み取り可能 |
Bさん | 編集・コメント・読み取り可能 | ||
コメント | Aさん | 編集・コメント・読み取り可能 | |
Bさん | 編集・コメント・読み取り可能 | ||
読み取り | Aさん | 編集・コメント・読み取り可能 | |
Bさん | 編集・コメント・読み取り可能 | ||
編集 | 編集 | Aさん | 編集・コメント・読み取り可能 |
Bさん | 編集・コメント・読み取り可能 | ||
コメント | Aさん | 編集・コメント・読み取り可能 | |
Bさん | 編集・コメント・読み取り可能 | ||
読み取り | Aさん | 編集・コメント・読み取り可能 | |
Bさん | 編集・コメント・読み取り可能 | ||
コメント | 編集 | Aさん | 編集・コメント・読み取り可能 |
Bさん | コメント・読み取り可能 | ||
コメント | Aさん | コメント・読み取り可能 | |
Bさん | コメント・読み取り可能 | ||
読み取り | Aさん | コメント・読み取り可能 | |
Bさん | コメント・読み取り可能 | ||
読み取り | 編集 | Aさん | 編集・コメント・読み取り可能 |
Bさん | 読み取り可能 | ||
コメント | Aさん | コメント・読み取り可能 | |
Bさん | 読み取り可能 | ||
読み取り | Aさん | 読み取り可能 | |
Bさん | 読み取り可能 |
データベースの行レベルでのアクセス制御を試してみた
さっそくデータベースの行レベルでのアクセス制御を試してみます。今回は前の章で触れた『データベースのフルページに特定のユーザーを読み取り権限で追加し、データベースの行レベルを編集権限』を設定し、挙動を確認していきましょう。
はじめに下図のようなデータベースをフルページで作成します。
次に「鮎澤ユーザー」の権限を下図のように設定します。今回は検証のため、ページ内の権限は眞鍋さん以外のユーザーはすべて読み取り権限に設定し、ページレベルのアクセスではユーザープロパティ内のユーザーに対して編集権限を付与しました。
ページレベルの権限を付与すると、ユーザープロパティ名の横に鍵アイコンがつきました。どのプロパティでアクセス制御しているかわかりやすいですね。
それでは編集できるか確認してみます。テストAのページを開くと編集でき、本文に文字を入力したり、プロパティの値を変更することができました。
ポイントとして、データベースのフルページ上ではプロパティの値を変更することはできませんのでご留意ください。
テストBのページを開くと、「コメントを追加」が非表示になっておりコメントできないことが確認できます。また、ステータスの値や本文も編集できないので、読み取り権限のみ付与されていることを確認できました。
まとめ
行単位のアクセス制御についてご紹介しました。本機能を待ち望んでいたユーザーは多い印象なので、今回のNotion 3.0のタイミングで実装されてとても嬉しかったです。今回はアクセス制御のルールは1つだけ設定しましたが、複数のルールを設定することができるので、必要に応じて設定してみてください。今後もNotion 3.0のアップデート内容をご紹介していきますので、最新機能をどんどん触って業務効率を上げていきましょう。
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