こんにちは、 ネクストモード株式会社のhagiです。 Okta社が主催する米国の年次イベント「Oktane」のレポートを発信しています。...
【Oktane24】SaaS Startup Competition
こんにちは、 ネクストモード株式会社のhagiです。
Okta社が主催する米国の年次イベント「Oktane」のレポートを発信します。
どうも私はアメリカのテレビCMが好きみたいで(胡散臭さが)、ここぞとばかりにずっと付けています!
(もちろん前回同様チャンスがあればいつでも写真撮れるように ソワソワしながらブログ書いています)
Session Detail
Watch finalists in Okta's inaugural SaaS Startup Competition make their pitches to a panel of live judges! These early-stage US startups use Okta or Auth0's platform to build innovative products enabled by identity workflows, and they're competing to win up to $500k in investment, mentorship, and a chance to ring the Nasdaq bell.
コメント: OktaまたはAuth0を使って革新的な製品を構築したスタートアップ企業に対して、最大50万ドルの投資やメンターシップ、ナスダック上場の機会(???)を獲得するためのコンペファイナリスト達の戦いがOkta会場で催されました。スタートアップ企業のライブでのピッチを伺い知ることができるチャンスです!
今回のコンペティションは、主にアーリー期のスタートアップが参加しているとのことです。
なお、投資ラウンドの説明は検索サイトにお任せしますが、社内の#misc-経営学チャンネルでおなじみおはらふによると、シード、アーリー、ミドル、レイターと段階があるそうですよ。SaaSのリリースを追っているとたまにシリーズAとかBとか聞いた事があるかもしれません。
ちなみに本編は、ネクモメンバーに加え、先日Okta社企画の懇親会でたまたまお隣になったすがら、SaaSの話でここまで盛り上がれる人間はそう社内にもいないだろうと感動&傾倒してしまったHitachi Solutions Amecica, Ltd.のAya Gokeさんを再びお呼びして、お隣同士で雑談を交えながらピッチ観戦(?)しておりました。有意義な時間をありがとうございます!!勝手ながらこの場を借りて御礼申し上げます。機会を作っていただいたOkta社にも感謝感謝です。
ファイナリストたち
司会のアイスブレイクが一区切りついたところでファイナリストたちのピッチが始まりました。早速出場者と製品をかいつまんでご紹介していきます。
-
Block Party
-
- まずは映像で紹介するクダリ
-
- あれ、本人は今日来ないのかと思っていたら袖から本人が登場して皆が見守る中ライブでピッチが行われました。
Block Party社の製品について補足します。
-
- Tracy Chou, Founder & CEO
- SNSのプライバシー設定を横断的に設定できる
- Chrome拡張やFirefoxアドオンで提供され、手軽に導入できる
- 企業の広報担当などにも
- プレシードラウンドはPrecursor Ventures のCharles Hudsonが主導、その他TechCrunch の元ジャーナリスト兼共同編集長Dream Machine のAlexia Bonatsos、Project Include の共同創設者兼 CEO であり、Reddit の元暫定 CEO で同サイトでの嫌がらせの一掃に尽力したEllen Pao、Stanford Internet Observatory のディレクターであり Facebook の元最高セキュリティ責任者であるAlex Stamos など
- インストールをすると対応SNSサイトへのサイト権限を求められる
- 権限を許可すると、指摘事項のウィザードに沿ってプライバシー設定を更新していく
- セキュリティ強度を左側のツマミで調節可能
-
RunReveal
-
-
まずは映像
- 本人ではなくCTOが代打
-
-
- こちらはSIEM製品のようですが、曰く、既存ソリューションはログ容量に悩まされる課題があり、その仕組みを良く思っていないとのこと。多く使用すればするほどより多く課金される。企業はデータを蓄積することを目的としている。顧客に生のデータへアクセスさせ、削減させる権利を与える。ログ基盤の導入検討でログ容量を聞かれてポカンとなったり、SaaS側の保存期限を見積もって費用にドン引きするのはあるあるですよね!
- Alan Braithwaite Co-Founder / CTO
- より簡単に始められるSIEM
- CEOはエンプラ向け大規模基盤のSIEMが嫌い
- (自分たちで基盤を持って設計・構築・運用したくない組織に適合しそうです)
- 無料から始められ、シンプルな料金プランとすることで上記大規模基盤へのアンチテーゼを表現している側面がある
- コード検出、脅威検出、ログの異常検出などを高速に、グラフィカルに表示
Okta,Cloudflare,GIthub,Slack等サードパーティ製品とのインテグレーション機能も豊富
Oktaのログを簡単に可視化することができるようです。既存で有償提供しているいくつかのベンダーフルマネージドサービスが死んでしまいそうな予兆を感じますが、社内で内製している組織や、内製したいけど本業が忙しくて手が出せていない組織にはありがたい製品かもしれません。
帰国後にタイミングがあったら実地検証して追加レポートを試みたいと思います。
-
Validia
-
映像紹介の後、本人登場。
彼は終始手をポケットに収納して、スカした感じの佇まい、かと思いきや、説明の度に気持ちが高ぶってしまって、ろくろを回してしまう結果、急いで手をしまったり、出したり、キャラクターに大変好感が持てます。(ポジティブな意見です)
-
- Paul Vann CTO & Co-founder
- 生成AIを悪用したディープフェイクによるリモート会議を阻止できる
- リアルタイムの本人確認と行動分析
- Zoom,Teams,Slack,WebEXに対応
- SOC2 Type-Ⅰ取得済みでType-2取得中
-
私の所感表明はそろそろ飽きがきていると思います。
もっとリッチなコンテクストで製品紹介して欲しいと思い始めていますか?
ありますよ!最後に3社のピッチ動画を一気にご紹介します(本編)
結果
全員のピッチが終わったところで、審査員3名が選んだ最終結果が発表されます。
$500,000を手にするのは一体どこでしょう!どのSaaSに魅力を感じましたか?
選ばれたのは、、、
AIディープフェイク検出、リアルタイム本人確認のValidiaでした。
この度はおめでとうございます!
さいごに
本公演は基調講演の15分後に開始だったので逆流をかき分けながら、弾幕避けながら進む必要があったせいか、参加者はまばらだったのですが、基調講演後にそのままシアターで開催してあげても良かったんじゃないかと思うくらい貴重な現場を見せていただけて、楽しかったです。
(観客の母数がもっと多ければ皆で「フゥー!!」って声援かけてあげられたのに)
個人的には、社内に今すぐ導入できて、今すぐ手軽にSIEMライクなものが提供されるとおぼわしきRunRevealに興味が湧きました。
Validiaのようなディープフェイクものは、Ayaさん曰く「流行っている」そうなので、選ばれてもおかしくないそうです(Oktaが採択した商材カテゴリとしてバエる)。ただこれは所感ですが、エンドポイントセキュリティみたく、実際にインシデントが起きたり攻撃されないことには、その投資対効果、性能値が分からないとお察しします。第三者評価機関で性能の強弱が測れるようになることを期待しています。
現場からは、以上です。