こんにちは、 ネクストモード株式会社 の sobar です。Netskopeの運用における便利なTipsをご紹介します。
Netskopeは、迅速な開発・運用スタイル(DevOps)にも対応できる、柔軟性と俊敏性を備えたセキュリティ製品です。運用しながら必要な機能を追加し、継続的に改善していける点が大きな強みです。詳細はこちらをご覧ください。
今回は、多くの企業で課題となっている生成AIの利用について、Netskopeを使った具体的な制御ポリシーの設定例をご紹介します。
以下の社内セキュリティポリシーをNetskopeで実現することを目指します。
Netskopeの生成AIカテゴリとなります。現在は1557アプリの制御が可能(2025/7月時点)となっています。
今回は、NetskopeのCCI App Tag機能で生成AIアプリを分類し、それらをReal-time Protectionポリシーで制御します。最終的なポリシーの構成は以下のようになります。
上から順にポリシーが評価されます。
設置手順
1. Generative AI を一旦すべてブロックする Real-time Protectionポリシーを作成
2. 機会学習に利用しない生成AIのSaaSサービスのみにタグ付け&そのタグ指定の許可する Real-time Protectionポリシーを作成する
3. DLPを設置しメッセージ投稿とアップロードの情報漏洩対策をする
4. 例外を許可するReal-time Protection 許可ポリシーとユーザーアラート(ユーザコーチングつき)を作成する
(Policies > Profiles > Real-time Protection)
1-1. まず、ベースとなる「原則禁止」のルールとして、以下のようなブロックポリシー「[CASB]Generative_AI_Block」を作成します。
1-2. APPLY CHANGES実施
(App Catalog > Cloud Apps)
2-1. App Catalog > Cloud Apps で TAGSと書かれている右側のアイコンをクリックしTag Managerを表示させます。
2-2. New Tag をクリックし、新しいタグを作成します。
2-3. 今回は「機械学習にユーザーデータを使用しない生成AIサービス(Customer data for learning is No)」に対して新規にタグ「generative_ai_no_lerning」を作成し保存を実施します。
2-4. 学習データとして扱わない生成AIカテゴリのSaaSのみ(Advanced Search:app-cci-genai-uses-customerdata eq 'No')に「generative_ai_no_lerning」タグが付与されました。
2-5. 上記作成タグ「generative_ai_no_lerning」を指定した Real-time Protection 許可ポリシー「 [CASB]Generative_AI_no_lerning_allow」を作成します。
(Policies > Profiles > Real-time Protection)
2-6. APPLY CHANGES実施
次に、許可した生成AIサービスにおける情報漏洩を防ぐため、DLPポリシーを作成します。
(Policies > Profiles > Real-time Protection)
3-1. 以下のようなDLPプロファイルを指定したReal-time Protectionのブロックポリシー「[DLP]Generative_AI_dlp_block」を作成します。
※DLPプロファイルの設定内容のご説明に関しましては今回は割愛いたします。以下のブログ等を参考にDLPプロファイルを作成してください。
参考
3-2. APPLY CHANGES実施
今回は例外的に許可する例としてChatGPTの許可ポリシーとユーザーアラート(ユーザーコーチングつき)を設定方法する場合の一例をご紹介します。
(App Catalog > Cloud Apps)
4-1. まずはAPP Catalog の ClouAppsで ChatGPTを選択し検索しタグ付けを行います。
4-2. Edit Tags を選択
4-3. 今回は「generative_ai_exception_allow」といった名前でタグを作成し設定保存する。
4.3 ※同様にApp Name:OpenAI も選択し「generative_ai_exception_allow」タグを設定いただければと思います。
4-4. 次に、POST と Upload 以外を選択のReal-time Protection 許可ポリシー「[CASB]Generative_AI_exception_allow」を作成します。
(Policies > Profiles > Real-time Protection)
4-5. POST と Upload を選択したユーザーアラートポリシー「[CASB]Generative_AI_exception_user-alert」を作成します。
4-7. APPLY CHANGES実施
4-8. ユーザーアラートは以下のような出力となります。
本記事が、皆さまのNetskope運用の一助となれば幸いです。