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ネクストモードのカルチャー ⑥いいところを凝視し、人や組織を貶さないこと

ワインをこよなく愛するネクストモードの里見です。

今回はネクストモードのカルチャーのひとつである、「いいところを凝視し、人や組織を貶さないこと」について紹介します。ネクストモードでは、8つの「求める人物像」を定めていて、こちらで公開しています。

ネクストモードは自宅でもワーケーション先でもセキュアに働けるように、場所に囚われない「クラウドであたらしい働き方を」お客様に整備するクラウド専業のインテグレーターです。従来の非効率な働き方をなくして、クリエイティブな世の中に変えられると信じています。

全メンバーがリモートで働くからこそ、離れていてもお互いを信頼できるカルチャーを最も大切にしています。

いいところを凝視し、人や組織を貶さないこと

相手方の組織を批判したくなった時、自分に心の余裕がなかったり、能力が不足していたり、これまでの自分のやり方やスタンスが脅かされている安全ではない状態であると考えてください。どうしたら安全な場所に戻れるのか、考えてみてください。

  1. 誰でも素晴らしいなにかの能力を持っているものです。それを発見し、活かしていくのがネクストモードです。悪いところを伸ばすよりも、得意なことを伸ばすほうが楽しいはずです。自分を素直に見つめて、可能性の幅を広げて能力を捉えてください。
  2. プライベートで得意な思わぬ能力が、仕事で役に立つかもしれません。十人十色のポテンシャルを輝かせるために、他人にも、自分にも、いいところを見付けましょう。
  3. 人の悪いところが見えてしまったら、一呼吸してイライラを抑え、自分にもその悪いところがないか、反面教師だと思って考えてみましょう。きっと学びがあるはずです。
  4. お客様、発注先、すべてフラットなパートナーであり、尊厳をもって対等な関係を構築しましょう。発注元が偉いという意識が、相手組織を貶す気持ちに繋がります。
  5. Slack等でのネガティブな発言(いやな言葉、感情的対立、悪いムード)には、メンバー全員で「割れ窓理論」の精神で取り組んで、助言をして、素早く芽を摘んでいきましょう。

フルリモートワークのネクストモードでは、オフィスに出勤していた時のような、「以心伝心」や「阿吽の呼吸」といったものが空気感で伝わりにくいです。少しのアラが見えただけで、どこかで性悪説の目で人を見てしまうことに繋がりやすいです。

完璧な人間はなかなかいないため、共に働くメンバーのいいところは、悪いところと表裏一体である場合が多いです。いいところを凝視すると、メンバーの特徴のポジティブな部分が際立って、活躍できる場所を見つけることができると考えています。物事はどちらから見るかによって、いいところにも悪いところにもなります。

「仕事が遅い」⇔「慎重に考える」
「考えないで行動する」⇔「仕事が早い」
「誰やったことがない新しい業務に慎重」⇔「誰でもできるようにする仕組化・手順化が上手い」
「同じ作業の繰り返しが苦手」⇔「発想力が豊かで新規ビジネスのアイディアが豊富」
「無口で会議での発言が少ない」⇔「資料作成が上手く分析能力が高い」

長所や特性を凝視するには、相手に強い関心を持たなければなりません。どこかで負の感情を持っていると、なかなかいいところを凝視することができません。

Notionを活用したカルチャーの醸成

最初に、Notionを活用したカルチャーの醸成について、紹介します。

相手の顔が見えないことで不安を抱えるメンバーがでないように、Notionを使って社員のWillSheet(目標設定シート)を作成してもらっています。もちろん、マネージャーも全員作成しています。

Notionページ

WillSheetは、本人の成長をなによりも大切にした作りになっていて、まず、自分の将来像を描いてもらっています。自分のやりたいこと、未来の姿を明確にして、今よりも幸せになってもらいたいと思っています。そのうえで、面談の中では本人の良いところを伸ばすためにどうすればいいかを、一緒に考えます。

このWillSheetの元ネタは、リクルートのキャリアシートであるWill Can Mustシートです。「Will Can Must」とは、リクルート社が人材育成のために利用しているフレームワークで、リクルートの社員は、半期に一度、このシートを使って自分のキャリアを見つめ直す面談をします。 Will(本人が実現したいこと)、Can(今後生かしたい自分の強みや克服したい課題)、Must(能力開発につながるミッション)についてマネージャーとすり合わせることで、高いモチベーションと生産性を得ることができると考えられています。

ネクストモードでは、なによりも本人のWillを大切にして、ひとりひとり、その人らしく働ける仕事や環境はなにか、いいところを凝視して、キャリアプランを考えています。今の部署で力を発揮できない場合、他の部署に異動したいという要望や、場合によっては親会社を含めて会社を変えたいという要望もでてきます。その人に会った仕事が見つけられなかったり、社内で作れなかった場合には、本人の希望を優先して仕事を変えてもらっています。

重要なのは、目標達成に対する「具体的な効果」を判断軸において、その効果との関わりにおいて社員のいいところを凝視することです。いいところを凝視してその部分を褒めるだけではなく、いいところをどこで活かしていくのが成長につながるか、そんな効果を意識してアドバイスをするようにしています。

下記が実際のネクストモードのWillSheetで、5つの項目を埋めるシンプルなものです。これをNotionで記載してもらい、全社員が相互に閲覧可能となっています。夏の全社員合宿では、これを各自発表してもらい、全員でNotionのWillSheetにコメントをしました。

Notionページ2

WillSheetの面談をしていると、「自分がまず、自分らしくあれたか?」という問いが自分のなかで育ちます。「自分や相手に、正直になれたか?思いやりを持てたか?」という気付きをもらって、むしろ面談する側がたくさんギフトを受け取っている気持ちになります。成果をだせるかどうか、成果がでたかどうか、を問うような面談と異なり、面談される側もする側も、とても前向きになれる経験です。

【余談】Notionのデザイン

ちなみに、Notionではページごとに最上部に画像を入れることができます。Unsplashの画像を簡単に検索して入れられるのが気に入っています。

Notionページ3

下記のページは2023年度の事業計画のページですが、これから離陸する会社の出航をイメージして、「departure」と検索した画像を使っています。飛び立つ直前の飛行機(会社)の窓(数字)からぼんやりと外を眺めている(計画)写真です。

Notionページ4

Wevox values cardを活用したカルチャーの醸成

次に、Wevox values cardを活用したカルチャーの醸成について、紹介します。

いいところを凝視すると言われても、なかなかすぐにできるものではありません。そこで紹介したいのが、このWevox values cardです。もともとカードゲームだったようですが、オンラインでも実施することができます。

製品の紹介ページには、「個人の価値観を引き出すことができるカードです。チームメンバーと価値観を共有し合うことにより、メンバー同士の相互理解を深めることができます。相互理解が深まるほど、心理的安全性が確保されエンゲージメント向上が期待されています。」とあります。

自分自身の価値観に気付くと共に、相手の思いもよらない価値観に気が付き、相互理解が深まります。数あるカードの中から、自分の価値観にあったカードを取捨選択する中で、自分が捨てた価値、残した価値から、いま、最も大切にしているものが見えてきます。

ネクストモードでは月に1回実施している月報会やマネージャー合宿の中で、何度かSaaS版(無料!)のWevox values cardを実施しました。長年付き合ってきたメンバーでも、このカードゲームをやってみると、見えない良いところが見えてきます。数あるカードの中から5枚だけ選ばなくてはならないので、終盤になるとどれを捨てるか、残すかでかなり悩みます。悩んだうえで捨てられたカードを眺めるのも、その人のキャラクターがでて、面白いです。

WEVOX

実施する際には、プライベートにおける価値観を軸に実施してみてください。会社における価値観をテーマに実施したところ、特にマネージャーは同じような結果になってしまって面白くなかったです。会社における価値観は、どうしても建前に縛られてしまうところがあり、本音がでにくいところがあるようです。4000万通り以上の組み合わせがあるようで、個人の成長ステージによってその人の魅力が変わっていくところも面白いです。

ちなみに、里見のWevox values cardの結果は以下でした。

忍耐力、爆発力、率直、寛容、夢

最後に

ひとりひとりがその人らしく働けるカルチャーは、SaaSの導入で浸透させることができます。自分の魅力や個性を最大限に発揮して「なりたい自分」になれる、そんな環境をクラウドで創っていけると信じています。これからも「クラウドであたらしい働き方を」世の中に広めていきたいと思います。

紹介しているSaaSの導入相談は、こちらからお願いします。