ワインをこよなく愛するネクストモードの里見です。...
ネクストモードのカルチャー ⑧テクノロジーが大好きで、世の中を変える武器とすること
ワインをこよなく愛するネクストモードの里見です。
今回はネクストモードのカルチャーのひとつである、「テクノロジーが大好きで、世の中を変える武器とすること」について紹介します。ネクストモードでは、8つの「求める人物像」を定めていて、こちらで公開しています。
ネクストモードは自宅でもワーケーション先でもセキュアに働けるように、場所に囚われない「クラウドであたらしい働き方を」お客様に整備するクラウド専業のインテグレーターです。従来の非効率な働き方をなくして、クリエイティブな世の中に変えられると信じています。
全メンバーがリモートで働くからこそ、離れていてもお互いを信頼できるカルチャーを最も大切にしています。
テクノロジーが大好きで、世の中を変える武器とすること
クラウドを使ってもっと楽しく働ける世の中を作っていきたいと思っています。 クラウドを導入すれば、いまの非効率な業務を効率化して、本来取り組むべきクリエイティブな作業にもっと時間を割けるようになるはずです。
- 新しいテクノロジーを、社内勉強会でどんどん広めてください。勉強会の開催は自由です。
- Google Workspace、Notion、Asana等のSaaSを使って会議時間を減らしましょう。また、共同編集で退屈な議事録作成から解放されましょう。Meetの録画機能もナレッジ蓄積として使ってください。会議ではあらかじめ①何を議論して、②どこをゴールとするのかを決めて、会議の最後には、③何が議論されて、④次に何をするか、確認しましょう。
- 社内外でのやり取りは、Slackで。非効率なメールとサヨナラしましょう。資料の共有は「添付ファイル」ではなく、GoogleドライブのURLの共有で、添付の文化を世の中から無くしましょう。
- ネクストモードは電話をやめました。Meet等のWEB会議で、リモートならではの大きなリアクションで。最後は手を振って会議を終了するのが、ネクストモード流です。
ITに関わる仕事をしているときに、こんな思いを抱いたことはないでしょうか?「思っていたITじゃない」という、ある種の失望感を。この失望感は、どこから来るのでしょうか?
大学時代にテクノロジーに触れて感じた高揚感、秋葉原のジャンク屋で組み立てた自作パソコン、アイディアを詰め込んだ自作のゲームソフト、ECサイトを手書きのHTMLで作り上げた満足感、そんな充実した時間の延長にITの仕事があると思っていた人は少なからず居るのではないでしょうか。学生の時の自分は、長らくそんな夢を持っていました。
しかし、実際に仕事に携わると、インフラの構築に時間がかかってしまい、やりたいことに辿り着くまでに疲れてしまいます。データセンターの契約、サーバーの購入、ネットワークの手配、電源容量の計算、ケーブリング、OSのインストール、ミドルウェアのインストール、、、これらの作業がアプリケーション開発のやる気を削ぎます。また、手を動かす機会が少なく、仕様書の作成ばかりに終われていると、技術力がどんどん下がっていきます。
「思っていたITじゃない」という、手のひらからするりと砂のように落ちて行ったITへの憧れを、仕事の中でもう一度取り戻したい、ITで世の中は少しでも良くなるはずだ、という青臭い理想を求めたい。そんなことを思いながら前職で働いていました。自分が会社を作りたいとメンバーに伝えた時に、「なぜ会社を作りたいんですか?このままで良くないですか?」とチームのメンバーに言われて、「ITで世の中を良くしていけると信じている。いまの自分にとって、ここでの仕事は思っていたITじゃない。」と答えました。
クラウドを活用すれば、少ない人数で大企業に引けを取らないシステムを作ることができると、かつて自作パソコンでNECや富士通のパソコンよりも安くて性能が高いパソコンを作ったときの楽しさを思い出していました。自分が愛してやまない技術を世の中に広めていくことで、これまでの非効率なシステム開発をなくし、誰もが最新のテクノロジーに触れることができる世界をクラウドで創っていきたいと思ったのです。
クラウドを活用したあたらしい働き方は、UNIXのあるアイディアを皆で分かち合うことが重要である、という考え方と似ています。書籍『UNIXという考え方』(「The UNIX Philosophy」Mike Gancarz著)にはこんなことが書かれています。
「よいプログラマは素晴らしいソフトウェアを書く。偉大なプログラマは、そのプログラムを「盗む」。いや、トンプソンを泥棒呼ばわりしているのではない。そうではなく、彼は「独自技術症候群」を避け、すでにあるものにクリエイティブな付加価値を付けることにしたのだった。」
https://www.amazon.co.jp/dp/4274064069/
UNIXでは、自社の独自技術にこだわるのではなく、すでにあるものにクリエイティブな付加価値を付けて、使いにくい独自システムを作らないポリシーを大切にします。再利用可能なものは、市中の技術をどんどん使って、ありもののソフトウェアを梃子(てこ)として利用する。徹底的に作らないことにこだわってシステムを「作る」。この考え方は、クラウドの考え方と同じです。
クラウド・ファーストで、世の中にある良いものはどんどん使っていく。特に自社ビジネスのコアコンピタンスではない部分は外に頼る。そんなシステム開発に取り組むことで、「思っていたITじゃない」という違和感から抜け出して、自分たちの手のひらの中に、もう一度、技術の主導権を取り戻すことができると考えています。はじめてコンピュータに触れた時のワクワクした思い、この世界をコンピュータで変えていけると漠然と信じられたドキドキ感、そんな世の中を変える武器としてテクノロジーを活用していくことが、我々の使命であると考えています。
テクノロジーを誰にでも手の届く場所に取り戻し、それぞれの働き手にとって注力すべき分野でその人らしく独自性を発揮して欲しいと願っています。その為のお手伝いができれば、世の中はテクノロジーでもっと働きやすくなると信じています。その為の営みは、一気にクラウド化することではない場合もあります。
すべての社内システムを一度にクラウド化することは、特に大企業にとっては、様々な未検討の課題を孕むことになり、リスクが大きいです。お客様がクラウドの導入で悩んでいる場合、スモール・イズ・ビューティフルの考え方で、まず目の前の小さな課題から取り組むことにしています。また、全社でいっぺんに導入するのではなく、試してもらって、一部の部署から導入することをオススメします。クラウドの活用方法についてビジョンをもたれている会社はいいのですが、どうしたらいいのかわからないというお客様には、まずはひとつ、Notionなり、Asanaなり、AWSなりを入れていただき、課題を縦に横に、横断的に解決できる利用方法を提案します。
その際に、ネクストモードの強みは、個々のクラウドに詳しいこと。我々自身が日々活用しているツールだけを販売しており、日々、アップデートされる機能を学び、手を動かして、工夫をし続けているノウハウが、役に立ちます。世の中にあふれている知識を使っているので、誰でもできることではありますが、AとBを組み合わせれば簡単にできる、という発想に至るかどうかがノウハウになります。そしてこのノウハウは、いちど実装すれば、属人的になりにくく、誰でもメンテナンスできる社内システムになります。
SaaSを組み合わせたカルチャーの醸成
今回は、特定のSaaSではなく、様々なSaaSを組み合わせて業務効率化をしている事例を紹介します。ネクストモードでは、セールスオートメーションのツールとしてHubSpotを活用しています。ひとつのSaaSだけで完結できる業務はいいのですが、SaaS活用の肝は、複数のSaaSを繋ぎ合わせて利用する点にあります。以下の例では、Zapierを使って、HubSpot、Googleドライブ、Notion、Slackを連携させています。ひとつの機能はひとつのSaaSで実行し、なんでもできるSaaSを用意しないことが柔軟性を生みます。
①HubSpotで案件を作成 ⇒Slack通知(新規案件作成、受注、失注)
②HubSpotで案件番号が採番される(NMH×××××)
③Googleドライブ上で案件番号と取引名(NMH××××_企業名_案件概要)のフォルダを作成
④HubSpotの「案件フォルダURL」のプロパティにGoogleドライブ上のURLが入る
⑤01提案、02見積、03契約、フォルダを作成
⑥Notionの提案書データベースに以下を作成 ⇒Slack通知
【場所】Google Driveの「01_提案」以下のフォルダ
【対象】「見積」「提案」がタイトルに入っている文書(PPT、Googleスライド、エクセル等)
【条件】新規作成(コピー含む)されたとき
このSaaSの組み合わせによって、ネクストモードらしい効率的な営業の事務処理環境を整えています。個々のSaaSは汎用的なものを使っていますが、システムの使い方や会社のガバナンスは会社ごとに違います。上記の仕組みもネクストモード独自のもので、他の会社でそのまま真似できない部分もあるかと思います。しかし、だからゼロからシステムを構築しなくてはならない、とはならないはずです。
現行のシステムを担当している人がSaaSの〇×表を作って評価すると、現行のシステムに合わせて各機能を評価をするため、現行のシステムが最も良いシステムになります。ありもののツールであるSaaSが劣って見えるわけです。そうではなく、現行のシステムの機能を分解して、パーツごとに分かれたタスクを繋ぎ合わせてやりたいことを実現していくことが重要であると考えます。SaaSを活用した働き方は、「働き方にシステムを合わせる」とよく言われますが、それは、SaaS間の連携によって自分らしい働き方を再定義することです。
SaaSのカスタマイズにおいては、①やりたいことが思い浮かぶ人、②その相談に乗ってくれる人、③作ってみてくれる人、という3つのキャラクターが揃っていることが重要です。技術の内製チームを持たないお客様には、まずは①の「やりたいことが思い浮かぶ人」を社内で育ててください、というお願いをしています。各SaaSがどんな機能を持っているかを理解している「やりたいことが思い浮かぶ人」がいれば、あとはAとBを組み合わせて、繋ぎの部分を実現していくだけです。つまり、AとBの組み合わせ方について「②相談に乗ってくれる人、③作ってみてくれる人」の役割としてネクストモードが入ることができます。
相談に乗ったり作ったりする際に気を付けていることは、その後、なんでもネクストモードに頼まなくてもいいような関係を構築していくことです。お客様自身で自走してSaaSを使いこなしていただけるように、実装方法は後にブログで公開して、できる限り誰でもできるようにしています。クラウドを通じて、「思っていたITじゃない」から「やりたかったITの世界」を、もう一度、お客様と一緒に夢見たいと願っています。理想に燃えるエンジニアが最新のクラウドで世界を変えようと奮闘する、そんなすべての人を応援する会社であり続けたいと思います。
最後に
ひとりひとりがその人らしく働けるカルチャーは、SaaSの導入で浸透させることができます。自分の魅力や個性を最大限に発揮して「なりたい自分」になれる、そんな環境をクラウドで創っていけると信じています。これからも「クラウドであたらしい働き方を」世の中に広めていきたいと思います。
紹介しているSaaSの導入相談は、こちらからお願いします。