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ネクストモードの4年間を数字で振り返る

ワインをこよなく愛するネクストモードの里見です。NTT東日本とクラスメソッドの出資により2020年7月に設立してから早いもので4期が経ちました。そこで、これまでの業績を、数字で見ていきたいと思います。今年度の大きな特徴は、AWSからSaaSへのビジネスのシフトです。

売上高

クラウド市場の拡大による需要の増加及び、SaaS事業の拡大に伴い、順調に売上を伸ばし高い成長率を維持しました。特にストックビジネスであるMSP事業・SaaS事業は売上を伸ばし高い成長率で拡大しています。

売上高

営業利益

営業利益は創業以来黒字を維持しています。SI・MSPトータルのAWS事業は収支均衡、SaaS事業の利益が会社を牽引しました。中でもOktaの販売が好調で、2年連続で日本で最も多くの会社にOktaを新規販売したとして、「Reseller New Business of the Year」を受賞しました。また、2023年度はさらに、日本で最も多くの会社にNetskopeを新規販売したとして、Top Hunter award」を受賞しました。

営業利益

ストックビジネス

MSPやSaaSのストックビジネスの比率は年々増加傾向にあり、2023年度には86%※まで拡大しました。(※2023年度より精緻に集計:MSP事業の初期費用・変更費用やSaaS事業の導入支援費用はフロービジネスとして分計)

ストックビジネス

取引数

取引企業数は会社設立からの累計338社、年度毎の取引企業数でも一般市場の企業との取引が大きく拡大しました。また、契約件数は会社設立からの累計1,044契約となりました。

収益性(Profitability)

営業利益率は主力となる事業構造の変化(SI事業→SaaS事業)に伴い利益構造が変化。一部の大型案件で低い利益率となった他、エンジニアのリスキリングへの投資が嵩み、営業利益率は5%となりました。ROEは7%(中小企業の情報通信業の平均は約10% ※中小企業庁「中小企業実態基本調査」)、ROAは4%(情報通信業の平均値7.7% ※総務省「情報通信業基本調査」)。

収益性

成長性(Growth)

全体の売上高成長率(売上高成長率=(当期の売上高-前期の売上高)÷ 前期の売上高)は24%と創業以来の成長を維持しています。特にSaaSは過去2年間において2倍以上の成長を続け高い成長率となっています。

カルチャー指標

ネクストモードはカルチャーを大切にしています。そのため、指標としてSlackの雑談チャネルへの投稿数、感謝投稿数を自動計算しています。雑談チャネルへの投稿数は2023年度末累計で約1万8,000件(2023年度は1日あたり平均16件の投稿数)。他メンバーへの感謝投稿数は2023年度末累計で約1,300件(2023年度は1日あたり平均1.7件の投稿数)。

カルチャー指標

2023年度はアルムナイの集まり、ランチ施策、オフィスで全社忘年会等、フルリモートの会社でありながら、メンバーが自主的に集まりたくなる施策を多く実施してきました。仕事はフルリモートで自分の好きな場所で集中して行い、チームビルディングはオフラインで行う、というやり方が定着した年でもあります。また、プロパー社員の採用に伴い、社会保険・雇用保険の加入や退職金制度の整備を実施しました。2024年度はより多くの中途採用社員を増やしていきたいと思います。

感謝

多くの皆様に支えられて、ネクストモードの4期目を終えることができました。お客様、従業員、親会社に感謝いたします。そして、ネクストモードの設立を陰ながら支えてくれた家族に感謝します。ありがとうございます。

AWSビジネスからSaaSビジネスへのピボットを果たした1年となり、黒字化を達成するための施策を考えることは、経営者としての試練でした。結果としてはSaaSビジネスの急成長が続いたことで、会社としての成長続けることができました。一方、課題としては新しいSaaSをサービス化していない点があり、2024年度は北米での技術の目利きをさらに進めていきたいと考えています。

世の中にはまだまだ非効率な働き方を強いられている会社がたくさんあります。我々のできる範囲は小さいですが、少しでも「クラウドであたらしい働き方を」世の中に広めていきたいと思います。5期目もよろしくお願いします。