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【Netskope】クラウドストレージへのアップロードを禁止してみた

はじめに


こんにちは、セキュリティを気にする年頃の ネクストモード株式会社 のtommyです

ネクストモードでは社内システムとして利用しているSaaSやWebへのアクセスにおいて、Netskopeを経由する構成を取り、通信の可視化や制御を行っています

今回はNetskopeでできる基本的な設定の一例として、会社で認可されていないクラウドストレージへのアップロードを禁止する設定をご紹介します

Netskopeとは


Netskopeとは、クラウドサービスの使用時に生じる情報漏洩のリスクや、外部の第三者による不正アクセス、マルウェアの感染といった脅威から機密情報を守り、SaaS環境のセキュリティを強化することができるSASEソリューションです

詳細は下記を御覧ください

 

 

 

設定してみた


今回は下記のようなケースを想定しています

  • 対象サービス:Box
  • 禁止行為:Upload

Netskope管理画面の Policies  →  Real-time Protection  から NEW POLICY を作成します

ポリシー作成

ポリシーの作成

ポリシーの作成ではSource, Destination, Profile & Actionを設定していきます

Source

ユーザ単位、もしくはディレクトリサービスから連携したグループ単位で選択可能です

ADD CRITERIAから、デバイス情報やソースIP、ユーザの信頼スコアなどを元にして、より細かく制御することも可能です

Destination

CloudAppやCategory(事前に設定されたものや自らカスタマイズしたもの)などを元に設定可能です

Activity & Constraints

Destinationに対する動作を設定します

今回はBoxに対するUploadを禁止したいので、Uploadを選択しています

Profile & Action

上記のActivityに対する制御内容を定めます

今回は禁止したいため、Blockを設定し、ユーザ側に通知する内容を選択します

ポリシー設定内容

Activityについてはより細かく制御することが可能です

単にBoxへのUploadということだけではなく、ユーザアカウント、ファイタイプ、ファイルサイズを元に制御することも可能です

アクティビティ内容

ポリシーの設定が完了したら、ポリシーの優先度を決めます

ポリシーは上から優先度が高く、順番に処理されるため、ポリシー設計において優先度の検討も重要です

ポリシー順序

保存すると一度設定の反映が保留されているため、 APPLY CHANGE  を押して変更を反映して、完了です

APPLY CHANGES

ユーザ通知用テンプレートの作成

今回は既存のテンプレートを流用しましたが、Blockされた際の通知文の作成は Policies  → Templates  →  User Notification   から実施します

ユーザ通知

プレビューもできますし、ユーザアラートを出して操作を継続するか選択させるような形にすることもできます

ユーザ通知プレビュー

管理者の見え方


ユーザ(内部の社員)が認可されていないクラウドストレージにアップロードしようとしてNetskopeにBlockされた際にはNetskope管理画面の  Skope IT  Events  →  Alerts で確認できます

Netskopeアラート

Alert DetailsからUserの詳細情報やどのファイルをアップロードしてBlockされたのか等も確認することが可能です

アラート詳細

ポリシーの設定では、ポリシーに引っかかった際に管理者にメール通知する設定も可能なので、重大なインシデントにつながるポリシーは管理者へのメール通知を設定しておくのも良いかもしれません

メール通知方法

メール通知詳細

さいごに


Netskopeでのクラウドストレージへのアップロード制御についてご紹介しました

SaaSを業務で利用する機会が増えてきている今、複数のポリシーを組み合わせて可視化や制御することはインシデントを未然に防ぐために重要です

Netskopeでは今回ご紹介したシンプルなポリシーだけではなく、デバイス、ファイル情報などを組み合わせてきめ細かい制御ができるので活用して快適なリモートワーク環境を実現してみてはいかがでしょうか