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【Notion】コンテンツの検索性を高める方法

はじめに


ネクストモードの南です。

Notionを多数のメンバーで利用したり長い期間運用していくと、大量のコンテンツが作成されていって欲しい情報を見つけるのが困難になってしまう、という課題が出てくるケースがあります。
今回はNotionの機能を活用するやり方を中心に、コンテンツの検索性を高める方法を紹介していきます。

少し雑多な内容になっていますが、ヒントになるようなところがあれば幸いです。

目次

目次を作成する


まずは手軽なもので、ページ内に目次を作成するところからです。

目次をページの先頭などに設置しておけば、ページ全体の構成がわかり目的の情報へのアクセスがしやすくなります。
特に分量が多かったり、項目(見出し)が多いページには有効ですね。

目次1

目次はNotionの機能で作成することができ、自動的に見出しとリンクを紐づける形で生成されます。
作成方法は以下です。

  • 目次を作りたい箇所(ブロック)の左にある[+]アイコンをクリックし、メニューから「目次」を選択
    目次2
  • または以下のコマンドを入力しEnterキーを押下
    • /toc
    • ;目次

ページにタグをつける


Notionのデータベースだと、セレクトのプロパティでタグを付けてアイテムの分類をするケースが多いと思います。
コンテンツによってはデータベースに寄せてしまってもいいですが、通常のページのままでもタグをつけることができます。

NotionのWiki機能を使う形になりますが、Wiki機能を有効化するとデータベースと同じ要領でページにプロパティを持たせることができます。
タグを付けて分類しておけば、キーワード検索をしなくてもフィルタやソートをして情報を整理することができます。

  • 通常のビュー
    Wiki 通常のビュー
  • データベースのビューに切り替え
    Wiki データベースのビュー
  • データベースのビュー
    →タグのプロパティでフィルタリングをして表示
    Wiki フィルタリング

また、Wiki機能はいろんな階層に散らばってしまっているページを一覧化したり、ページの最新化状況を把握することにも役立ちます。
ページ数が多かったり階層構造が複雑な場合は、Wiki機能を有効化することをおすすめします。

Wiki機能については以下のNotion公式のページや弊社のブログでも紹介していますのでご参考ください。

検索されたキーワードからコンテンツを改善する


検索されたキーワードからコンテンツを改善する、というアプローチを考えてみます。
地道な対応が求められますが、実際の利用者の行動を踏まえているため効果も期待できる対策です。

Notionではワークスペースアナリティクスの機能から、ワークスペース内でどんなキーワードが検索されているのかを確認することができます。
(検索タブの内容を確認できるのはワークスペースオーナーのみです。)

  • ワークスペースアナリティクスの検索タブの表示内容
    ワークスペースアナリティクス
    1. 検索
      指定期間内にワークスペース内のユーザーが検索した回数
    2. ユニーク検索
      指定期間内に検索したユーザーの数
    3. クリックスルー率
      指定期間内において、クエリ結果から実際にユーザーがページを開いた回数の割合

例えば、検索ユニーク検索の回数が多いキーワードがあったとします。
このようなコンテンツについては、スペース内やページ内で見つけにくくなっている可能性があります。
ページ内の目立つ位置にコンテンツを移動したり、より上位の階層のページに移動したり、といった対策を検討できると良さそうです。

また、クリックスルー率が低い(=検索結果からユーザーがページを開く割合が低い)キーワードがあったとします。
このようなコンテンツについては、検索結果に期待したページが出てきていない可能性が高いです。
対応するコンテンツを新たに用意したり、表記ゆれがある場合は併記や統一を図る、といった対策が有効です。

ワークスペースアナリティクスについては以下のNotion公式のページや弊社のブログでも紹介していますのでご参考ください。

ページの階層構造を見直す


キーワードで検索をかけても検索結果にノイズが入ってしまって、求めている情報になかなか辿り着くことができない、というケースがあると思います。
例えば週報会や議事メモのページがヒットしてしまって、公式やナレッジベースの情報が紛れてしまう、というケースですね。

Notionのワークスペース内の検索ですが、特定のページを指定して、そのページを頂点にしたツリー内で検索結果を絞り込むことができます。
なので、上位のページをカテゴリで分けておけば、検索結果を上位のページで絞ることで余計なノイズが入ってくるのを防ぐ、ということができるようになります。

  • 異なるカテゴリのページが同じページ配下に分散している
    → どちらのカテゴリのページも検索に引っかかってしまう
    階層構造1
  • 上位ページをカテゴリで分けてサブページを分類
    → 上位ページ1(または2)を検索範囲とすることで、検索結果から別カテゴリのページを除外する
    階層構造2

または、検索結果をチームスペースで絞り込むこともできるので、チームスペースでカテゴリを分ける、というアプローチも有効です。
検索結果の絞り込み方については以下のNotion公式ページもご参考ください。

利用者の認知を高める


利用者側で効果的な検索の方法などを認識できていないと、自律的に目的の情報に辿り着くことは難しくなります。
どんなに頑張ってコンテンツを整備したとしても、結局問い合わせの負荷が減らない、といったことになりかねません。

以下のようなNotionの基本的な検索方法などについては、予め利用者にレクチャーをしたり、ページに情報をまとめて周知しておくと効果的です。

まとめ


Notionのコンテンツの検索性を向上させる方法を紹介させていただきました。

Notionだけでなく、ナレッジベースやWikiを運用していると多かれ少なかれ検索性の課題は抱えることになると思います。
本格的に対応するためにはツールだけでなく人や組織運営に対しても言及する必要があり、なかなか「これをやっておけば十分」という対策を打ち出すのは難しいと感じます。
ある程度試行錯誤が必要になると思いますが、今回紹介した内容が少しでもお役に立つと幸いです。
また、今回紹介したもの以外にも効果的な方法はまだまだ考えられますので、また有用なナレッジや機能を見つけたら紹介させていただきます。

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