はじめに ネクストモードの南です。 先日Notionのエンタープライズプランにおいて管理対象ユーザーを制御する機能がリリースされました。...
【Notion】パスキーがサポートされるようになりました
はじめに
ネクストモードの南です。
今回はNotionで新しくサポートされるようになったパスキー機能について解説します。
パスキー
まずはパスキーについての簡単な解説です。
パスキーは従来のパスワードに代わる、より安全で使いやすい認証方法として普及が進んでいます。
パスワードとパスキーの主な違いとセキュリティ面でのメリットを以下にまとめます。
- パスワード
・覚える/管理する手間がかかる
・パスワードの使い回しや、推測されやすい文字列を設定したりするリスクがある
・フィッシング攻撃(偽サイトにパスワードを入力させる攻撃)に弱い
・パスワード漏えいリストなどからリスト型攻撃を受けるケースがある - パスキー
・ユーザーが覚える必要がない(デバイスが鍵を管理)
・秘密鍵はデバイス内に保管されており、サービス側に送られることはないため、漏えいリスクが低い
・フィッシングサイトに接続しても、正規サイトとの公開鍵が一致しなければ認証できない
・デバイスを紛失したり故障した場合のバックアップ・リカバリ手段はユーザーが備えておく必要がある
(Notionでは認証コードによるログインなどでリカバリ可能)
パスワードは「ユーザーが記憶して入力する情報」であるのに対し、パスキーでは「デバイスが鍵情報を管理し、ユーザーは生体認証やPINで簡単にログインできる」というのがポイントです。
Notionのログイン認証にパスワードを使用しているユーザーは多いと思いますが、パスキーを使用することでよりセキュアかつ簡単にNotionにアクセスできるようになります。
パスキーはどのプランでも無料で利用可能ですので、パスワードを使用している場合はパスキーへの移行を検討してみてください。
使い方
実際にパスキーを設定してみます。
- 左上のワークスペースの選択メニューから設定をクリック
- 左のサイドメニューからマイアカウントをクリックし、パスキーを追加をクリック
- Add new passkeyをクリック
- パスキーの保管場所を選択(iCloudキーチェーン、Chromeプロファイル、パスワードマネージャー)
- 任意で作成したパスキーの名称を入力
パスキーでログインするには、ログイン画面でパスキーによるログインを選択します。
- ログイン画面でパスキーでログインするをクリック
→ アカウントのパスキーを選択してログイン
また、Notionでは以下のパスキーをサポートしています。
- 同期パスキー
・iCloudキーチェーン
・Googleパスワードマネージャー
・1Password、Bitwardenなどのパスワードマネージャー - デバイスバインドパスキー
・YubiKeyなどのハードウェアセキュリティキー
・スマートフォンやタブレットの認証
補足
- パスキーは5つまで登録可能
- すべてのプランで無料で利用可能
- パスワードを設定していないアカウントでもパスキーは使用可能
- SAML SSOを使用している環境でパスキーを使用することは非推奨
(ログイン方法が「SAML SSOのみ」に設定されている場合、ワークスペースメンバーはパスキーを作成できないように制限されるようです。)
まとめ
Notionで新しくサポートされるようになったパスキーについて解説しました。
パスキーを使用することで、パスワードを覚える必要がなく、より安全にNotionにログインできるようになります。
特にパスワードを使用している環境では、パスキーへの移行を検討してみてください。
Notionについてのお問い合わせ
ネクストモード社は、日本で3社しかないNotion販売代理店です。(2023年01月01日現在)
Notion導入を検討の際は是非下記からお問い合わせ頂けますと幸いです。