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旅を楽しむテクニック:10万円で25泊ベトナム滞在とパスポート更新した話
ワインをこよなく愛する里見です。昨年は236日間、旅をしながら様々な場所で働いてきましたが、今回はベトナムに行きます。ベトナムのワーケーションは25泊。そのうち20泊をサパで過ごす予定です。今回はベトナムでのワーケーションの費用について解説します。
ワーケーションはもう古い?
コロナ渦でもてはやされた言葉として、ワーケーションがあります。ワーケーションは、「Work」と「Vacation」を組み合わせた言葉で、リモートワークを活用しながらいつもと違う場所で働き、休暇と仕事が混ざった過ごし方をすることのようです。在宅勤務や出張とも区別されていて、働く場所を決めるのが会社ではなく自分にある点が特徴です。旅先で出会う外国人は、2週間以上のバケーションを取る人が多かったですが、“休めない日本人”にとって、なかなか普及しなかった働き方のひとつなのかもしれません。
ワーケーションの良い点は、場所を変えるだけでスッと頭が切り替わる点や、思わぬ出会いがある(セレンディピティ)点だけでなく、効率的に働くようになることです。旅先でダラダラと長い会議に付き合いたくはありませんし、休日を資料作成を費やすのではなく、トレッキングや読書をのんびり楽しみたいものです。平日の朝に早起きしてランニングをしたり、昼に地元のランチを食べたりするためには、ダラダラと仕事をするわけにはいきません。
楽しく働くこと
ネクストモードは求める人物像として、「楽しく働く」ということを掲げています。この人物像を掲げた社会的な背景には、休まない日本人と低下する生産性があります。クラウドを効率的に活用すれば、生産性をあげてもっと楽しく働ける、ということを、ネクストモードで実演販売していきたい、と思うようになりました。
https://nextmode.co.jp/recruit/
ワーケーションは、クラウドを活用した働き方がセキュアかつ効率的であることを知ってもらうには、良いきっかけになると考えました。というのも、会社設立当初は、ネクストモードとして独自にアピールできる実績がなにもなく、すこしでも注目してもらえるナニカが必要だったからです。しかし、世の中で言われているワーケーションは、ホテル暮らしのリッチな旅で、設立間もない会社で経費を潤沢に使うことはできませんでした。
それでは、自分のお小遣いでやれることはないか、と考えてみました。たまにお小遣いで行けるワーケーションであれば、誰もが触れることができるものになるかもしれない。また、会社設立当初は、忙しすぎて休んでいる暇がほとんどありませんでした。そんな中でも、少しのお金と少しの時間があれば、工夫次第でワーケーションをやれる方法があれば、どんな人でもチャレンジできるワークスタイルになるのではないか。石垣島や北海道など、大好きな場所で働くことで、僅かな隙間時間で仕事と別の価値観に効率的に出会えるのではないか、とも思いました。クラウドを民主化したいという思いと、ワーケーションを民主化したいという思いが、自分の中で繋がっていきました。
ゲストハウスと呼ばれる安宿と、LCCと呼ばれる格安航空券を組み合わせたエコノミーな旅行であれば、手軽に旅ができるのではないか。そんな旅の様子を、会社を設立して間もない頃のブログで以下のように書いています。
【お金持ちじゃないとできない?】
長く旅を続ける為には、安くて快適な宿を探さなくてはなりません。ゲストハウスを中心に働ける場所を渡り歩き、2000円~3000円の宿を1週間~2週間の期間で選ぶことが多くなりました。最近は、サブスクリプションで泊まれるHafHが気に入っていて、少し贅沢するときに使ってます。旅が日常となり、特別な贅沢をしなくなりました。その土地の景色や食べ物に触れ、そこでしかできないコトをなにより大切にしています。ちなみに、飛行機はLCCのPeachをよく利用していて、成田空港の発着がメインです。 https://dev.classmethod.jp/articles/workation
いざワーケーションをやってみると、クラウドを導入できないイイワケと、旅をできないイイワケは、過去の自分を振り返ると、なんだか似ているような気もしました。学生時代から旅するのが大好きで、夜遅くまで飲んでは友人宅でカウチサーフィンをしていました。社会人になり、住む場所に縛られるのが当たり前で、旅をしながら働くなんて、もう自分にはできないと諦めてました。旅だけでなく、働き方についていろんなことを諦めていた気がします。
1996年に導入されたグレーのデジタル公衆電話にPCを接続して、ノマドワーカーを目指した人も多いのではないでしょうか
かつては無理であっても、いまなら、大きな会社=JTCに入って諦めていたことのひとつ、旅をしながら働く、暮らすように旅をする、という夢が工夫次第で実現できるのではないか。大きな会社=JTCであってもクラウドを導入すれば、旅だけじゃなくて、これまであきらめていたライフスタイルをより多くの人が実現できるのではないか。「クラウドを活用することでなりたい自分に近づけたこと」をワーケーションを通じて知ってもらえれば、もっと日本の働き方は効率的なものに変わるはずだ。もっと多くの人が、その人らしく働ける場所で楽しく働ける世の中にしたい、そんな願いをますます強くしていきました。クラウドであたらしい働き方を広めていく意義を信じて、これまでワーケーションを続けてきました。
コロナが明けて、顔を合わせる機会も増やしていくべきだと思いますが、ハイブリッドで働ける仕組みをクラウドで整えることで、より自由な世の中にしていけるはずです。特にネクストモードでは、NetskopeやOktaのお陰で世界中どこでもセキュアに快適に働くことができていて、この素晴らしい環境をもっと知って欲しいと思っています。
25泊のワーケーション費用
昨年度は年間で230日以上のワーケーションをしてきましたが、何度も行ける旅ではないので、どうせなら長く滞在をして、現地の生活を深く楽しみたいと思っています。スーパーマーケットで地元の食材を食べたり、裏路地や自然を散策したりするのがなによりの楽しみです。ときどき口に合わない謎な食べ物に出会ったり、トラブルに巻き込まれたりするのも、旅の楽しみのひとつです。
今回は、4月12日から5月12日までベトナムでワーケーションをします。かかる費用の合計は、25泊で約7万円です。フライトをVetJet等のLCCで取ると、+4万円ぐらいになるかと思います。
■航空券
ユナイテッド航空のマイル利用 42,000miles + 8,010円
※最も効率的にマイルを貯められるクレジットカードのひとつセゾン:アメックスを使って貯めています。
■宿泊費:WiFi、朝食込み
ハノイ:5泊:5,000円(ドミトリー)
サパ:20泊:9,500円(簡易個室)
■移動費
空港⇔ハノイ 片道 約1,800円
ハノイ⇔サパ 片道 約2,500円
■食費
1日1,500円程度×25泊 37,500円
■Simカード
Viettel SIM 約2,000円
このフルーツ全部で300円ぐらいでした
オンラインでパスポートを更新
有効期間が1年未満だと、パスポートはマイナポータルで更新ができるようになっています。今回、10年パスポートが6月に切れるので、先行して更新手続きをしてみました。結論から言えば、DNPが展開する「証明写真機Ki-Re-i」が素晴らしかったです。
パスポートの更新は2023年3月27日からオンライン申請がスタートしています。スマホだけで簡単に手続きができる、、、ことになっています。カードリーダーはSCR3310を使っているのですが、PCだけでは手続きが完了しません。また、利用しているスマホによっては、マイナポータルのアプリが利用できません。自分が利用しているスマホも利用できなかったため、4年前に使っていた古いスマホで手続きをしました。事前準備を含めた手続きは松下(Max)さんのこのブログが詳しく、とても参考になります。
簡単に手続きが終わると思いきや、提出する写真の撮影が大変で、スマートフォンで撮影した動画の切り抜き=トリミングの位置合わせが上手くいきませんでした。外務省のページにガイドがあるのですが、自宅の中でスマホで撮影した顔写真はアングルや背景、光の当たり方が適切ではなく、レタッチ・ソフトで何度か切り抜いたところ、余白や背景のバランスが悪いためか、上手くアップロードできません。そこで、専用のスマホアプリもいくつか試してみましたが、利用するたびにでてくる広告表示が煩雑で、頑張って指示通りに撮影を終わらせてもマイナポータルで写真の不備を指摘されました。利用したスマホアプリは、以下の「証明写真アプリ」と「証明写真アプリ マイナンバー 履歴...」です。
そこで、諦めて近所の証明写真の撮影BOXを探してみました。たまたま見つけた「証明写真機Ki-Re-i」を調べると、スマホに撮影データを保存することができるようです。これがとても秀逸で、スタジオで撮影したかのような仕上がりの質感が素晴らしく、見事にパスポート用の規格に収まっているようでアップロードも問題なく行えます。1時間ぐらいPCと格闘していたのですが、はじめからこれを使えば効率が良かったです。全国に約7,400台以上あるらしく、いつの間にか世の中に普及していました。
本当に綺麗に撮影できるので、これはいろんなことに使えるのではないかと思ってネットで調べてみると、JC・JK流行語大賞2022で「証明写真機」はバショ部門で5位にランキングしていました。高校生や大学生が、証明写真以外でも利用しているようです。
最も大切な場所と時間で自分らしい働き方を
クラウドのおかげで何処でも働けるようになりました。クラウドの良さは、Pay as you goと呼ばれる従量課金にあって、使った分だけ支払うことができます。また、初期費用がかからない点も魅力です。これまでは大企業しか利用できなかった最先端の機能が、クラウドなら中小企業でも導入できます。そのため、小さな会社でも、大企業に勝るとも劣らない、高い生産性をもたらす社内システムを持つことができました。
ネクストモードは、自分らしい働き方をクラウドで実現できると信じています。自分らしい働き方は、ワーケーションだけではありません。その人のありのままで活躍できる会社、そんな「あたらしい働き方」をクラウドで実現していきたいと考えています。
これからはオフラインで会う機会がますます増えてくると思いますが、あらゆるワークシーンで、Being settled、Sense of belonging、「自分の居るべき場所はここだ」と思えるような会社を増やしていきたいと思います。どの場所がその人にとってセトルするのかは人それぞれですが、居心地がよく、心が動く場所で仕事ができる人をひとりでも多く作っていきたいと思います。