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【Netskope】【運用】IPS(Intrusion Prevention System)設定について

はじめに

こんにちは、 ネクストモード株式会社 の sobar です。Netskope運用におけるTips(小ネタ)をご紹介します。

Netskope は、柔軟性とアジリティを兼ね備えた DevOps型のセキュリティ製品です。使いながら必要な機能を追加していくことで継続的に改善し、変化に迅速に対応できる点が非常に優れています。詳細はこちらをご覧ください。本記事の内容・背景としては以下のようなものとなります。

Real-time Protection 画面を見ていたら「IPS is disabled」の記載があり、IPSが利用可能であることについて解説します。

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以下、概要からまずはご紹介いたします。

概要


NetskopeのIPS (Intrusion Prevention System) は、アプリケーション、サービス、Webサイトの一般的な脆弱性を悪用する既知および未知の脅威からユーザーをリアルタイムで保護します 。また、C2通信に関連するパターンと動作をネットワークトラフィックで分析することで、悪意のあるC2を検出してブロックします 。ワンクリックで有効化できるため、導入しやすいのが特徴です 。

IPS設定をONにすると、Netskope Cloudを経由する通信のうち、Real-time Protectionを通過した通信に対してCVEと照合して脆弱性検査を実施し、合致する通信があった場合はブロックします 。

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ブロック時には、デフォルトで以下のようなポップアップが表示され、ユーザーにブロック通知が行われます 。

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設定項目・検査内容・ライセンス


以下に設定項目、検査内容、および必要なライセンスを示します。

設定項目 検査対象 必要ライセンス
Cloud Apps & Web Traffic Forward to Proxy または Isolate に設定されたポリシーに一致するトラフィックを除く Webトラフィック(ポート番号443、80)を検査 Standard Threat Protection または Advanced Threat Protection ライセンスが必要
Non-Web Traffic 非Webトラフィック(ポート番号443、80以外)を検査 CFW Plus ライセンスが必要

 

設定してみる


(Settings > Threat Protection > IPS Settings  ※Real-time Protection画面の青字「IPS」のリンクからもアクセスできます)

「IPS Settings」より、「Cloud Apps & Web Traffic」を有効化するだけで、Webトラフィック(ポート番号443、80)のIPS機能を利用できます。

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IPS違反アラートの表示


検出されたIPS違反は「Skope IT > Alertsで確認できます。フィルタを追加する際は「ADD FILTER > Alert Type」で「C2」と「IPS」を選択してください。

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以下は、eicar.org サイトからテストファイルのダウンロード時のブロックログです。

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過検知や検知内容の調整


ALLOW LIST

ALLOW LISTでは、送信元IP、ドメイン、宛先IPの許可リストを作成可能です 。

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  • 送信元IP許可リスト: IPSからバイパスする送信元IPアドレスを含むネットワークロケーションプロファイルです 。Webトラフィックの場合はパブリック送信元IPアドレスを追加できますが、Web以外のトラフィックの場合はプライベート送信元IPアドレスを追加する必要があります 。プロファイルの追加・削除は「EDIT」をクリックして行います 。
  • ドメイン許可リスト:IPSから除外するドメイン、完全修飾ドメイン名(FQDN)、およびワイルドカードを指定します 。ドメインまたはFQDNをカンマ区切りで入力するには「EDIT」をクリックします 。
  • 宛先IP許可リスト:IPSからバイパスする宛先IPアドレスを含むネットワークロケーションプロファイルです 。プロファイルの追加・削除は「EDIT」をクリックして行います 。

※送信元IP許可リスト、宛先IP許可リストで指定するプロファイルは 「Policies > Profiles > Network Location」で事前に作成しておく必要があります。

 

署名オーバーライド

「SIGNATURE OVERRIDES」から署名の上書きが可能です 。必要に応じてご利用ください 。

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NetskopeのIPSシグネチャリリースノートについて


以下をご参照ください

 

参考


 

さいごに


この記事が皆様のNetskope運用の一助となれば幸いです。