【Oktane26】(移動編)成田でステップアップ認証を受けました

はじめに


こんにちは、ネクストモードのゆきなわです。

2026年9月22日から24日(現地時間)にかけて、米国ラスベガスの CAESARS FORUM で開催される Okta の年次イベント Oktane 2026 に参加するため、ラスベガスに到着しました。イベントの発表内容や現地の様子はこの後でお届けしますが、その前に番外編として、道中の話を書きます。

搭乗ゲートで止められる


今年は成田からサンフランシスコを経由してラスベガスへ向かいました。成田では JAL 国際線の顔認証による搭乗手続き Face Express を初めて利用しました。チェックイン時にパスポートと顔を登録しておくと、保安検査場の入口でも搭乗券とパスポートを提示する必要なく、文字通り顔パスで通過できる仕組みです。

保安検査場には快適に入場できましたが、搭乗ゲートで顔認証の自動ゲートを通ろうとするとブザーが鳴り、止められました。最初はシステムのエラーかと思いましたが、係員が確認した紙の搭乗券の下部には SSSS と印字されていました(筆者もこの時点で気付きました)。

実は、昨年 Oktane 2025 に参加した際は羽田からロサンゼルス経由でしたが、そのときも同じ印字がありました。奇しくも Oktane は2回とも追加検査つきとなってしまいました。

oktane-2026-ssss-step-up-authentication-boardingpass-2

SSSS は Secondary Security Screening Selection の略で、通常の保安検査に加えて追加検査の対象に選定されたことを示します。S が4つ並んでいて何やらすごそうですが、決して乗客や座席のランクを表すものではありません。

追加検査の内容


搭乗ゲート内の仕切られたスペースでの追加検査では、ボディチェックに加え、手荷物を開けて中身を確認し、ノート PC も個別に確認されました。その後、シート状のものを衣服や持ち物の表面に軽く当て、それを検査装置に入れて読み取っていました。

これは爆発物痕跡検査(ETD:Explosive Trace Detection)と呼ばれる手法らしく、表面に付着した微量の物質を採取し、爆発物の成分が検出されないかをチェックしているようです。

選定基準は非公開


追加検査にはランダムな選定も含まれるとされています。ただ、2年続くと「本当にランダムなの??」と疑心暗鬼になってしまいます…。とはいえ選定基準は非公開なので、根拠のない断定は控えておきます。

ここで、仕事柄真っ先に思い出したのが、Okta(Okta Workforce Identity)のリスクスコアリング(Risk Scoring)です。Adaptive MFA や Identity Threat Protection(ITP)で使われる仕組みで、サインインごとに IP アドレス、ユーザーの行動、過去のサインイン履歴などを独自の機械学習モデルで評価して高・中・低の3段階のリスクレベルを付与し、リスクレベルに応じて追加の検証などを要求できます。

今回は顔認証(とセットになったパスポート・搭乗券情報)で本人確認は通っているのに、別の判定で追加の確認を求められました。ユーザー体験としては、リスクベースのステップアップ認証そのものといえるでしょう(筆者の主観です)。

ただし Okta では、判定理由(異常な場所、異常なデバイス、Okta ThreatInsight による脅威の疑いなど)がシステムログに記録され、正常なサインインを重ねるほど評価の基準となる行動が蓄積されていきます。一方こちらは、理由は不明のまま2年連続でリスク判定に引っかかりました。ユーザーからは見えないものの、Okta のリスクスコアリングの方が格段に公平で親切な設計に感じます。

おわりに


身構えていたサンフランシスコでの入国審査と乗り継ぎは、どちらもとてもスムーズでした。入国審査では、スーパーフライトコンシェルジュおはらふさんから教えてもらったスマートフォンアプリで事前登録する MPC(Mobile Passport Control)専用レーンを利用し、ほとんど並ばずに短時間で審査を終えることができました。ここでも、テクノロジーの進化に驚かされました。

引き続き、現地からのレポートをお楽しみに!